インテリアデザイナーのおすすめ！ 機能と美観を兼ね備えたキッチン設備

ビルトインしたいのは、機能と美観を兼ね備えた設備

最後にキッチンの設備機器でおすすめなのは、機能性と美観を両立したもの。その点、食洗機なら「ASKO」か「ミーレ」。



統一感ある引き込み戸が気になるにおいや煙を防ぐ。キッチンにカウンターをつけて、そこで食事をする。あるいはキッチンからランドリールームに直接アクセスできるようにする。キッチンに紐付く中間領域が広がることで、気になるのが料理のにおいや煙の対策。写真／ナカサ＆パートナーズ　設計／utide・齊藤美紀　キッチン製作／ジクート


どちらも大容量ですが、「ASKO」のミドルラックは器文化の日本に適していると思います。オーブンでも人気が高いのが「ASKO」と「ミーレ」。「ミーレ」は電子レンジ機能もついているのが魅力ですが、「ASKO」はスチーム料理で使った後、庫内の水の残量が少なく、メンテナンスのしやすさがポイントです。

冷蔵庫は、オープンキッチンであればトールキャビネットの奥行きと揃えてビルトインできるものがおすすめ。「リープヘル」、「ASKO」、「ガゲナウ」などさまざまなメーカーで、冷蔵庫だけ、冷凍庫だけ、ワインセラーと一体になっているものなどを取り扱っています。



キッチンのコンロ側に空間と調和するガラスの引き込み戸を設置した例。「窓枠と、素材と色を揃えることで、開放感を損なわず、なおかつ空間に気になるにおいや煙を広げない実用性を提案しています」（齊藤さん）。写真／ナカサ＆パートナーズ　設計／utide・齊藤美紀　キッチン製作／ジクート

水栓金物はデザインのみならず機能やメンテナンスを考慮して選びたいもの。浄水器一体型となった「グローエ」の「MINTA（ミンタ）」はシンプルでカートリッジ交換も楽なので、よくご提案しています。レンジフードは「ASKO」などのビルトインタイプであれば、自由にフードもデザインできます。実際に機器類を確かめたい場合は、ショールームを訪ねてみるとよいでしょう。

今、気になるキッチンショールームへ

キッチンハウス世田谷ショールーム

日本のライフスタイルに合わせて、
国内最大級の自社工場で生産

1975年、国内で初めてドイツのシステムキッチンの輸入販売を開始。ドイツ製のよいところはそのまま、より日本人の生活になじむものをつくるべく80年代には自社工場で生産を始め、2022年にも新たな工場棟が設立された。素材やレイアウトの自由度が高い「オートクチュール」とパターンを限定した「ベーシック」の2シリーズを展開し、世田谷では3フロアにわたって「オートクチュール」を中心に計14台のキッチンを設置。世田谷のほか全国に12のショールームを構え、経験豊富な専門スタッフがニーズや予算に合わせて提案してくれる。

●東京都世田谷区上野毛1-6-8
TEL：050（2018）8163
営業時間：10時～18時（祝日を除く水曜定休、完全予約制）

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家具蔵（カグラ）キッチンスタジオ青山

家具感覚で造作する、
木のぬくもり溢れる無垢材キッチン

無垢材家具とオーダー家具を手がける「家具蔵」では、チェリー、ナラ、ハードメープル、ウォールナットを用いてオーダーメイドでキッチンを造作する。本物の木の質感と天然色はインテリアに美しくなじみ、使うほどにその風合いが増していくのが魅力。家具づくりの経験を生かしてつくられた"ファニチャーキッチン"は無駄がなく収納力にも優れ、ダイニングテーブル、椅子まで合わせればまとまりのある空間に。表参道店に併設された「キッチンスタジオ青山」のほか吉祥寺、横浜元町でもキッチンのスペシャリストが希望に寄り添いながらキッチンづくりをサポートする。

●東京都港区南青山5-9-5
TEL：03（3797）1700
営業時間：10時30分～19時30分（無休、予約制）