毎月ビューティーアンバサダーが、話題の美容新商品をお試し。それぞれの視点から語られるレビューや、美しく輝き続けるための美容秘話は必読。今月のビューティアンバサダーは、洋画家の城戸真亜子さんです。
「神秘的な奥深さを感じる香りの芸術品。まとうことが自信につながる特別なフレグランスです」城戸真亜子さん
商品詳細は次ページ「ダイヤモンドのような美しさと重厚感を放つボトルデザインも魅力的です」
世界屈指のダイヤモンドジュエラー「グラフ」は憧れのブランド。装うことができるのは選ばれた特別な人だけというイメージがあります。ブランド初のフレグランスコレクション「レセディ ラ ロナ」もクラス感のある上質な香りですね。
ハイジュエリーのもとになる原石の生成はこの地球という星の奇跡的な偶然のなせる業。それを発見し磨き上げ、その純化された部分だけを美しくデザインして完成させるまでのプロセスを思うと気が遠くなるよう。フレグランスの調香もそれに匹敵する偶然性や卓越した技術、豊かで繊細な感性を要する芸術的な作業のように思います。どちらもわかる人にしかわからないという点で最も贅沢な世界ではないでしょうか。
香りの原料にはおそらく私が出会うのは初めてであろう稀少なものも多く、飽くなき情熱と探求心が相まってようやくたどり着いた尊い一滴をまとうことは感動に値します。6つのフレグランスそれぞれに個性があり、まとう香りによって気分やしぐさまで変わってきたり、トップノートからミドル、ラストへと変わるなかで思いもよらない香りがふわっと溢れてきて、とても魅了されました。実はこの10年来、定番にしているフレグランスがあるのですが、いつもの香りに安住せずに一歩踏み出して香りの世界を広げてみようかという気持ちになりました。
香りは記憶と深く結びつくもの。フレグランスがあたかもその人を象徴するかのように印象に残ることも多いですよね。私は何かしら心を揺さぶられる情景に出くわしたときにその場でスケッチして、後からそれをもとに絵筆をとることがあります。ディテールは記憶の中で沈殿して、純粋な部分だけを描いていくような作業なのですが、フレグランスにはそのピュアなエッセンスに通じるものがあるように思うのです。このグラフの香りでそんな印象を残せたら素敵です。