『わたしと『花椿』 90s in Hanatsubaki』
ブックデザイン/小池アイ子林 央子 著/DU BOOKS資生堂が時代の最先端を伝える媒体として1937年に創刊した『花椿』。
本書は1988年に資生堂に入社し、2001年に退社するまで花椿編集室に在籍したのち、ライター、キュレーターなどとして活躍する著者によるエッセイ集で、“雑誌編集から見えてくる90年代”という副題がつく。単純に90年代当時の『花椿』での活動を振り返るのではなく、軸足は“現在”に置かれている。
あの頃こんなふうに『花椿』に登場して輝いていた人は、今こんな場所で活躍している、といった記述から、時代がどのように流れてどこに向かおうとしているのかがうかがえる。
「#本」の記事をもっと見る>> 『家庭画報』2023年7月号掲載。
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