大阪屈指の日本料理店「かが万」、「本湖月」で修業を積んだ米増(よねます)智也さん。師匠から学んだ月々の行事や節句に則った料理を大切に、カウンター8席でもてなします。 献立は毎月テーマを決め、旬の食材と時季の器を主役にして12品で構成。
3月はさまざまな貝を使い、先付は酒いりしたミル貝ともずくに大根おろし入りの土佐酢をかけて貝殻に盛り、煮物椀は蓬豆腐と葛打ちしたはまぐりにばち子やうどを添え、漆器も貝の絵柄です(写真)。
「自分なりに昇華させた料理も今後の課題です」という米増さんに刺激を与えてくれるのが、京丹後で土づくりからこだわる「梅本農場」の有機野菜。野菜の個性を生かすことも視野に入れ、日々進化する料理を供します。コース1万5000円。
『家庭画報』2017年3月号掲載
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。