新「軽井沢」で楽しむ夏 第5回(全25回) 古くから、文化人、芸術家、財界・学会などの知識人に愛され続けたこの地では、住民の見識・美意識が高く、“本物”しか残らない文化があるといわれます。本物の軽井沢文化を担う住み手の暮らしを追いながら、名門避暑地たる所以を探りました。
前回の記事はこちら>> アフターサウナは、焚き火とサ飯
川上シュンさん(アートディレクター)、ミホさん(料理家)ご夫妻
前回の記事「サウナで整う新・森の生活」はこちら>>鶏肉一羽を塩とにんにくだけで3時間じっくりと煮込んだ「参鶏湯」。仕上げに軽井沢産のせりをたっぷりとトッピング。サウナで心身ともに整った後には、テラスで焚き火を囲みながらミホさんお手製のサウナ飯を味わうのがお決まり。
「施設などでは男性好みの揚げ物などが“サ飯”として出されていますが、私はサウナ後にも食べやすく体によいものを作ろうと思っています。参鶏湯(サムゲタン)は親世代からも子どもたちからも評判で、煮込んでいる間に自分もサウナに入れることもあって、わが家の定番サ飯です」とミホさん。
ご友人の家でサウナを楽しんだときにも最後にはそれぞれオリジナルの“マイサ飯”が出てくるそうで、楽しみの一つだと話します。軽井沢ではアフターサウナを含めて、新しい社交の形としてサウナが受け入れられているようです。
新しょうがを1週間漬けた自家製シロップを炭酸で割り、ライムとローズマリーを添えた自家製ジンジャーエール。シュンさんデザインの茶室をイメージしたワークスペース。建築は新建築の小林大悟さん。 〔特集〕新「軽井沢」で楽しむ夏
●『家庭画報』2023年8月号 “新「軽井沢」で楽しむ夏特集を記念し、特集内でご紹介した軽井沢コモングラウンズ内にある「軽井沢いぶる」のギフトセットが当たるプレゼントキャンペーンを開催中です。ぜひ、ご参加ください!
詳しくはこちら>>> 撮影/本誌・坂本正行
『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。