現役医師に聞いた、忙しくてもいつも元気な理由 最終回(全3回) 激務をこなしながらも、心身ともに常に健康を維持している医師たちに、その生活習慣や心がけを聞きました。
前回の記事はこちら>>> (この記事は、発売中の『からだにいいこと』2023年8月号より一部抜粋・再編集しています)。
教えてくれたのは
松村圭子先生婦人科医。成城松村クリニック院長。女性の一生をサポートする診療を行う。『これってホルモンのしわざだったのね 女性ホルモンと上手に付き合うコツ』(池田書店)他、著書多数。
好きなことに集中すると疲れも不調も消えていく
「好きなことや楽しいことに夢中になると、ストレスで乱れがちな自律神経のバランスが整い、更年期不調が和らぎます」と話すのは、婦人科医の松村圭子さん。
自身も舞のお稽古やイケメン鑑賞といった「推し活リフレッシュ」で、日々気持ちがわくわくし、更年期不調を気にするどころではなかったと言います。
「舞のお稽古をした日は診療後も疲れを感じず、すごく元気。仕事中は肉体より精神の疲労が大きいと改めて実感し、推し活によって気持ちを切り替える大切さに気付きました」
とはいえ、無理に好きなものを探したり、「始めたからには続けなきゃ」とがんばりすぎたりするのは、ストレスになって逆効果だそう。
「まずは楽しむことが大前提。無理に夢中になれることを見つけようとせず、生活のなかで気になるものを見つけたらトライし、合わないと思ったらすぐにやめればいい。『私なんて、今さら』とためらわず、何事にも気軽に飛び込んでみてください」
松村先生が解説。ストレスと更年期不調の深い関係
ストレスが増えると疲れやすくなるストレスが積み重なると、自律神経のバランスが乱れて睡眠の質が低下し、疲れやすくなります。特に、月経前や更年期はホルモンバランスも不安定になり、心身の疲労感も強くなります。
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更年期不調が加速する更年期不調の多くは、自律神経失調状態が原因。そのためストレスで自律神経のバランスが乱れると倦怠感や落ち込み、冷え、頭痛といった更年期不調が起こりやすくなります。
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「推し活」でストレス減。“心”から元気に自律神経のバランスは、心の状態に左右されるもの。「推し活」で、ときめきや楽しい気持ちを感じると、自律神経の乱れが改善。疲れやストレスをリセットでき、元気になれます。
「推し活リフレッシュ」の効果とは?
自律神経が整い心身の不調を改善 楽しいことや好きなことに夢中になると、自律神経のバランスが整っていきます。すると、ストレスを感じにくくなり、心身の不調が改善します。
愛情&幸せホルモンでストレスが和らぐときめきや「好き」という気持ちを感じることで、愛情ホルモン「オキシトシン」と幸せホルモン「セロトニン」が分泌。心が安定し、イライラしにくく。
やる気が出て 前向きな気持ちにわくわくしたり、達成感が得られたりすると、快楽ホルモン「ドーパミン」の分泌が促進。気力が湧いて前向きな気持ちになり、自己肯定感もアップ。
“推し”が見つからないという人は…
学生時代に好きだったものや、やりたかったことを思い返すと、夢中になれることが見つかるかもしれません。資格取得のための勉強も、前向きになれて◎。また、好きな服や食器、小物を生活に取り入れるだけでも気分が上がります。
松村先生が実践している「推し活リフレッシュ」
『からだにいいこと』2023年8月号
雑誌『からだにいいこと』とは30代~50代の女性たちの体と心に寄り添い、解決策をお伝えする健康生活情報誌。医師や専門家の監修による、信頼できる確かな情報を、分かりやすく楽しくお届けしています(偶数月発売)。
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URL:
https://www.karakoto.com/8月号の試し読みはこちら>>> この記事は、『からだにいいこと』2023年8月号の内容を抜粋・再構成したものです。 監修/松村圭子 撮影/沖田悟 イラスト/福田玲子