服部道子プロに教わる 人生を豊かにするゴルフ ゴルフは老若男女、上級者や初心者にかかわらず、一緒にプレーを楽しめるスポーツです。自然と一体になりながら、脳と体を刺激する。人生100年時代、ゴルフを通じて健康に豊かに過ごすための秘訣を服部道子プロから教わります。
前回の記事はこちら>> ゴルフによって生まれる日常生活の好循環
年齢を重ねるごとに生活が単調になったり、フットワークが重くなったと感じることはないでしょうか。日々生まれる “億劫” な気持ちを取り除く力が、ゴルフにはあると思います。
今回は私が長年実感している、ゴルフによる生活の好循環についてお話しします。
ゴルフは18ホール約10キロ。カートに乗らなければ1万2000歩ほど歩くことになります。芝生は脚への負担が少なく、自然環境下でマイナスイオンを浴びていると疲労感も減るので、ゴルフ場を歩くだけで無理なく足腰を鍛えられます。
芝生は柔らかいので、長時間の歩行も脚への負担が少ないもの。写真・松尾/アフロ続けていくと基礎体力が上がり、軽やかに動けるようになったり、呼吸が深くなり、ぐっすり眠れるようになり、生活にメリハリが生まれるでしょう。体力がつくとプレーに余裕ができ、スコアメイクを考えられるようになります。すると上達のためにストレッチや筋トレを始めたり、ヘルシーな食事を意識したりと、健康的な体を整える歯車が回りだすのです。
ゴルフ場を歩くと足腰が鍛えられ、日々の生活でも足取りが軽くなる。日頃、歩く距離や活動量が増えると、睡眠の質も向上。ゴルフの上達に向けてトレーニングをしたり、正しい食生活を心がけるようになり、自然と健康体に。プレー中には戦術を考える余裕が生まれる。イラスト・駿高泰子身体だけでなく、ゴルフは脳や心の健康にも好影響をもたらしていると思います。同じコースでも季節や天候によって条件は変わり、バンカーや池を意識しながら瞬時に戦略を考えなければなりません。集中力や広い視野、決断力が次第に鍛えられます。
パートナーや友人と会話をしながらプレーをするとリラックスでき、よりゴルフを楽しめる。写真・青木紘二/アフロまた、ミスをすることの多いスポーツだからこそ、気持ちをどう切り替え立て直すか。落ち込んで猫背のまま打ってもよい結果に繫がりません。深呼吸をして心を整える。そういうマインドは人生にも通ずると思います。
ゴルフによって生活習慣が変化し心身の活力が増していく。皆さんにも実感していただきたいです。
〔服部道子プロに教わりました〕
Q 猫背が気になります 自宅で実践できる簡単なストレッチを教えてください
A 肩甲骨をストレッチして正しい姿勢を定着させましょう猫背の場合、まず正しい姿勢の確認が必要です。壁に頭、肩、お尻、踵をつけ、腰と壁の隙間に手のひらが入るのが理想。猫背は、肩甲骨まわりをストレッチして肩関節を広げると改善されます。
タオルの両端を持ち息を吸いながら両手を頭の上に伸ばし、吐きながら肩甲骨まわりを寄せてタオルが頭の後ろにくるように肘を曲げます。息を吸いながら両手を頭の上に伸ばします。毎日10回行いましょう。
服部道子プロに教わる 人生を豊かにするゴルフ
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(株)世界文化社 家庭画報編集部
「ゴルフ連載」係
・当社の個人情報のお取り扱いに関して>> 『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。