流麗なデザインに画期的な楽しみ方を加味
イエローダイヤモンドの希少価値はもちろんのこと、ペアシェイプカットを独創的にあしらった躍動感のあるデザインが見事。ネックレスはトランスフォーマブルのデザイン。センターストーンを取り外してリングやペンダントに、さらにホワイトダイヤモンドだけのネックレスとして、4通りもの楽しみ方ができます。ネックレス(WG×ファンシーヴィヴィッドイエローダイヤモンド約6.46ct×ダイヤモンド)2億3980万円 イヤリング(WG×ファンシーヴィヴィッドイエローダイヤモンド計約2.63ct×ダイヤモンド)4664万円/ともにピアジェ ●お問い合わせ/ピアジェ コンタクトセンター TEL:0120-73-1874ファンシーヴィヴィッドイエローをモダンにあしらう
解説/山口 遼(宝石史研究家)
この連載でも何度か書きましたが、最近のダイヤモンドジュエリーのひとつの流れとして、カラーダイヤモンドが増えている、つまりダイヤモンドの色石化が顕著になっています。さまざまな色の中でも、一番多いのがイエローダイヤモンドなのですが、これがなかなかの曲者です。同じイエローでもピンからキリまであります。最も美しく、評価が高いのがファンシーヴィヴィッドという形容詞が頭に付くものです。
この「ピアジェ」のネックレスとイヤリングは、ともに最高のイエロー色のダイヤモンドを、ホワイトのダイヤモンドと白い地金のバックグラウンドの中にぽんと一個ずつセットしたもの。きわめて鮮明な色の対比が美しいジュエリーです。
この二つのジュエリーで目立つのは、特にネックレスのほうが歴然なのですが、使っているダイヤモンドがほとんどペアシェイプカットであること。胸の上にあたる部分にはダイヤモンドを二列に並べ、ダイヤモンドの尖った部分が左右に突き出るようにセットしています。これはラウンドカットでは出ない味で、そのあたりがピアジェのデザインの面白さです。
とりわけネックレスは、先端のイエローダイヤモンドが取り外せ、指輪とペンダントにも使えるというデザイン。これだけ高価な石を使ったジュエリーとしては、とても凝った作りのもので、使う人の楽しみを考えた傑作です。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/栗本 光
『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。