台湾、開運旅へ 第15回(全19回) 風水が生活の基盤にある台湾の人々にとって、開運スポットの寺廟で祈り、運気がいい場所を訪れるのは誰もが行う日常の一環です。風水師や台湾マダムに聞いた台湾、開運旅へご案内します。
前回の記事はこちら>> 地元マダムがおすすめする「運気が上がる、パワーチャージスポット」へ
人々が風水を大切に暮らしている台湾には、運気が上がるといわれているスポットが数多くあります。特に御利益があると巷で評判なのはどこか。
前半にご登場くださった風水師・魏嘉誾(ウェイジャイン)老師、ジュエリーデザイナーのアマンダ・チウさん、「玖尹(ジョウイー)」オーナーの顔瓊姿(イェンチォンズー)さんに教わった、地元・台湾マダムお二方がおすすめする厳選情報をご紹介します。
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九份(ジョウフェン)・
北投温泉(ベイトウウェンチェン)+陽明山(ヤンミンシャン)・
國立故宮博物院(ゴウリグーゴンボーウユェン)/南街得意(ナンジェダーイ)/春餘園子・
龍山寺(ロンシャンスー)・松山慈祐宮(ソンシャンヅヨウゴン)(8月10日公開予定)
・行天宮(シンテンゴン)(8月10日公開予定)
・大龍峒保安宮(ダーロンドンバオアングウ)(8月14日公開予定)
〔お寺と廟〕龍山寺(ロンシャンスー)
主祭神の観世音菩薩。第二次世界大戦時、正殿の建物は焼失したもののご本尊は無傷だった。本尊の観世音菩薩(グァンシーインプーサー)をはじめ、100体以上の神様を祀る、台北最古の寺院
清朝の乾隆3(1738)年創建と台北でもかなり古い歴史があり、台湾一有名なお寺、龍山寺。国定古跡に指定されている建築様式は一見の価値があります。23年前から龍山寺でガイドを務める何良正(ハーリャンゼン)さんに参拝ルールを伺いました。
「三川殿には三宝仏、正殿にはご本尊の観世音菩薩とその右左に文殊菩薩、普賢菩薩、後殿には女神・媽祖(マーズー)様を中心に道教の神様が勢揃いしています。祈願したい神様の元へ直行はせず、三川殿→正殿→後殿と回ってください。各殿でまず中央の神様にご挨拶してから右、左の神様に参拝します」。
神様への礼儀を守りつつ、台北に来たら外せないパワースポットで悠久の時に浸る体験をぜひ。心安らぎます。
入り口の忠門は神様だけが通る。心落ち着く「浄心滝」。ガイドの何さんいわく「ご本尊が女性の神様なので、女性の象徴とされる鳳凰の装飾が多いのも特徴です」。後殿に祀られている媽祖様。学問の神様・文昌帝君(ウェンチャンディーチュン)や縁結びの神様・月下老人(ユエシャーラオレン)、悪霊退散・商いなどを司る關聖帝君(グァンシェンディーチュン)(三国志の関羽)の信徒も多い。 Information
艋舺龍山寺(モンジァーロンシャンスー)
台北市萬華區廣州街211號
撮影/阿部 浩 コーディネート/TOP TAIWAN 構成・取材・文/小松庸子 取材協力/台湾観光局 ●NTD1=約4.5円(2023年6月8日現在)。掲載した商品やサービス等の価格は2023年6月8日現在のものです。価格には注意書きがない限り、税金が10%加算されます。●台湾への国際電話は、国番号「886」をつけ、最初の「0」を外しておかけください。●お店は臨時休業の場合もあります。営業日を確認のうえ訪問されることをおすすめします。
『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。