体を温めて不調を整える「冷えを改善する夏の薬膳」 第7回(全9回) 女性の冷えた体に優しくて、心も温まり、家庭のキッチンで作れるおいしい夏の薬膳料理を教えてください──。編集部の“わがままな”要望に、本草研究家の秋山あかねさんと広東料理の大崎 竜料理長が応えてくださいました。漢方的養生の考え方とともに和漢素材をたっぷり使ったレシピをお届けします。
前回の記事はこちら>> ヘイフンテラス・大崎 竜料理長のスペシャル薬膳レシピ
広東料理の名店・ヘイフンテラスの大崎料理長が夏の冷えに悩む『家庭画報』読者のために、スペシャルな薬膳のレシピを考案してくださいました。
【薬膳主菜】
穴子と車海老 かぼちゃの緑豆とブラックビーンの夏土用蒸し
体調を崩しやすい夏の土用は胃腸から元気に。かぼちゃの甘みと穴子のうまみを豆の味噌が調和します。
※
和漢素材で作る「基本のスープ」は、前回記事「薬膳点心」のレシピを参照。
材料(2人分)
・穴子…120グラム
・海老…4尾
・かぼちゃ…1/8個(写真はぼっちゃんかぼちゃ1個を使用)
・青ねぎ…少々
・ブロッコリー…2房
[味噌]
・ブラックビーン…10グラム
・緑豆…40グラム
・
基本のスープ…50ml
[合わせ調味料]
・グラニュー糖…2グラム
・チキンパウダー…1グラム
・醬油…1ml
・紹興酒…3ml
・オイスターソース…3ml
・ごま油…少々
・おろしにんにく…少々
・こしょう…少々
・片栗粉…1グラム
作り方
1. 緑豆とブラックビーンを
基本のスープと合わせて2時間蒸し、よく練って味噌を作る。
2. 穴子を30グラムずつ4切れにカットし包丁で骨切りしておく。海老は殻を取り除く。かぼちゃは15分下蒸ししておく。
3. 1.の味噌20グラムに合わせ調味料を加え、2.の穴子と海老にからめる。下蒸ししたかぼちゃの上に穴子と海老をのせて7分蒸し、蒸し上がったら塩ゆでしたブロッコリーと青ねぎをのせる。
症状別ワンポイント
・イライラの気になるかた(瘀血)や気分が落ち込むかたは鮭を加えるとよい。
・潤いの欲しいかたは白身魚を加えるとよい。
ヘイフンテラス料理長 大崎 竜さん
横浜市出身。30年以上広東料理に携わる。ザ・ペニンシュラ東京館内の全中国料理を監修。
ヘイフンテラス
住所:東京都千代田区有楽町1-8-1 ザ・ペニンシュラ東京2階
TEL:03(6270)2888
定休日:月曜
〔特集〕体を温めて不調を整える 「冷えを改善する夏の薬膳」 (全9回)
撮影/本誌・西山 航 スタイリング/横瀬多美保 フラワーアレンジメント/恒石小百合 ヘア&メイク/遠藤芹菜 取材・文/浅原須美
『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。