上から「刷毛目平鉢」6480円、「粉引小皿」各4320円。ともに梶原靖元作。坂本さん曰く、「梶原さんは砂岩使いのパイオニア的存在。無地で硬く、光沢がある作品が多いです」。──唐津焼の代表的なものの特徴を教えてください。
代表的なものとしては、グレーの素地に絵が描かれた「絵唐津」、白と黒の釉薬を使い、2色が混ざった部分がブルーになる「朝鮮唐津」。
白い焼きものには2種類あって、藁灰を釉薬にした「斑(まだら)唐津」、化粧土という細かい土をかけて白くした「粉引(こひき)」があります。
全体にシックで落ち着いた色合いのものが多いですね。
特に現代の作家の作品は、手持ちの器と合わせやすく、料理やお酒が映えるものばかりです。毎日の生活で使ってこそ良さが際立つ「用の美」の器を、ぜひ手に取って見てみてください。
GALERIE AZUR(ギャルリ アジュール)。唐津にある老舗陶磁器店「一番館」の東京店として2011年にオープン。唐津、有田、美濃の作家約20人の作品と、一部骨董を常時扱う。そのほか、籔内佐斗司氏の彫刻や絵画なども販売。4月21日~30日には中里太亀さんの個展を開催予定。 Information
GALERIE AZUR(ギャルリ アジュール)
東京都渋谷区桜丘町26-1セルリアンタワー東急ホテル1階
※価格はすべて税込み価格です。 取材・文/清水千佳子 撮影/大見謝星斗(世界文化社写真部)