私とウチもふ――縁あって1つ屋根の下 縁あって、共に暮らすことになった大切なパートナー、ウチもふ（犬＆猫）。読者の皆様のウチもふベストショットを紹介する連載が、新たにスタートします。
詳細・応募方法はこちら＞＞さらに毎月第2・第4火曜日には、家庭画報ドットコムでおなじみの方々の“ウチもふ特別版”をお届けします。第1回はモデルの田沢美亜さんと愛犬のTETOちゃんに登場いただきましょう。
『家庭画報』『家庭画報.com』はもちろん、様々な媒体でモデルとして活躍するかたわら、数年前、群馬県に無肥料無農薬の果樹園と加工場を設立し、現在は東京との2拠点生活を送っている田沢美亜さん。生まれたときから暮らしの中に犬がいたといいます。
「20代半ば、一人暮らしを始めてすぐに、友人が飼っていたトイプードルが出産をして、そのうちの1匹を育てることになりました。お腹の中にいるときから楽しみに待っていて、生まれた瞬間にも立ち会って、それからずーっと一緒に暮らし、そして自分の腕の中で最期を見届けた、本当に忘れられない子です」。黒いトイプードルのユパちゃんは、田沢さんが20代、30代を共に生きたパートナーでした。
全力で介護して、愛を込めて見送り、深いペットロスに陥りました。「心のリカバリーをしていく中で、もう一度犬と暮らしたいという気持ちと、いやいやユパに申し訳ないという気持ちとがせめぎ合って」。数か月思い悩みながら、全国の保護犬・猫の里親活動をしているウェブサイトを見ていたといいます。
もう一度、犬と暮らしたい――そして出会ったのが保護犬TETO
「そこで出会ったのが、TETO（テト）です。ブリーダー崩壊で保護されたトイプードルの女の子で、うちに来た時で推定5～6歳といわれました。今から1年半くらい前のことです。トイプードルには珍しいブラウンカラーなのですが、栄養失調で毛が抜けていました。保護されて2～3か月でだいぶフサフサになりましたが、目のまわりだけ毛が生えてこなくて、今も目を囲むようにクルンと白い縁取りがある。それもまた、愛嬌があって可愛くて、TETOらしいトレードマークになっています」
強くて優しくて明るくて、そして世界一幸せになったTETO
TETOちゃんはとにかく犬が大好き。お散歩をしていても犬を見つけるとどんどん輪の中に入っていき、友達をたくさん作るタイプ。おかげで田沢さんも、初めて“犬友”ができたといいます。「ユパは自分が人間だと思っていたので、よその犬に興味がなかったんですね。TETOは犬嫌いの犬にも好かれるほどで、みんなを仲良くさせるコミュニケーション力の高い子なんです」。もちろん人間とも仲良し。ブリーダー崩壊のトラウマはほとんど感じられません。「たぶん出産も経験しているんだろうなと思うんですよね。母性があふれるようなところもあって、すごくいい子。強くて優しい子」
「結婚をするとき、主人は“美亜とユパ”というセットと結婚する意識だったようです。そのユパがいなくなって、新しい犬を迎えることを考え始めたとき、彼は子犬を欲しがったんですね。ゼロから犬を飼うのが初めてだから、子犬から育ててみたいと。その気持ちはわかるのですが、私は保護犬を引き受けたい、と時間をかけて説得しました。結局は保護施設にTETOを見に行って、抱っこしたらもう、主人のほうがTETOに夢中になっていましたけど」
田沢さんよりもTETOちゃんのしつけに積極的だというご主人。「その姿を見ていると、主人の知らない面を見られたなぁと思いましたね。犬と人は言葉が通じないから、どういうふうに向き合って関係性を深めていくのか、日々学ぶことがとても多いです。そして、子犬から育てるのはもちろん、TETOのように5～6歳になってからでも、一緒に暮らしていくことで深い絆を結べるということも改めてわかりました」
東京ではたくさんの犬の友達とじゃれあい、群馬では果樹園を元気に走り回りのびのびと自然と戯れる。TETOちゃんは本当に幸せな犬になりました。「新しい命を迎え入れることに対してはそれぞれ考えがあると思いますが、どんな形であれ出会ったのであれば、その命を精いっぱい預かること。それを忘れずにいたいと思っています」
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