イタリアが誇る スパークリングワインの魅力 ミラノ・マルペンサ空港からクルマを北東に走らせて約1時間。風光明媚なイゼオ湖畔の南に広がるフランチャコルタ地方はスパークリングワインの銘醸地。特別な日の乾杯のワインとして、食中酒として。フランチャコルタの多彩な魅力に、現地への旅を通して迫ります。
前回の記事はこちら>>フランチャコルタ、発祥のワイナリーBerlucchi(ベルルッキ)ベルルッキ家の歴史を伝える敷地内のラーナ宮殿。この地を拠点とするグイド・ベルルッキ伯爵に、醸造家フランコ・ジリアーニがシャンパーニュと同じ手法の瓶内二次発酵を用いたスパークリングワイン造りを提案したことが、「フランチャコルタ」誕生のきっかけ。二人は得たノウハウを地域全体と共有し、華麗なるワイン産地への転換に大きく貢献しました。
〈左〉「フランチャコルタ・サテン・ベルルッキ’61」モダンスタイルの「61」シリーズ。シャルドネ100%で穏やかな圧、シルクのような味わい。希望小売価格8470円/伊藤忠食品 〈右〉当主の一人パオロ・ジリアーニさん(中央)と甥のフランチェスコさん、アンドレアさん。笑顔で乾杯!現在も年間400万本を生産し、味わいも安定した評価を得ています。自社畑は有機栽培に転換中、衛星による栽培管理も行われ、発祥のワイナリーは今もフランチャコルタのリーダー的存在です。現地を旅する際には、まずは訪ねたい一軒です。
地下貯蔵庫には1961年に初めて造られた「ピノ・ディ・フランチャコルタ」を展示。Via Duranti, 4, 25040 Borgonato(BS)
https://www.berlucchi.it/