〔特集〕新時代の王室を祝い、活気ある街を旅する 新しい英国 2023年5月6日、エリザベス女王のとき以来70年ぶりに戴冠式が行われました。新国王チャールズ3世誕生に沸くイギリスで、王室ゆかりの場所と、ロンドンから少し足を延ばして訪れたいマナーハウスへご案内します。
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各部屋に専属バトラーがつき快適な滞在を約束する「ザ コノート(The Connaught)」
フランスの現代美術家、ジャン=ミシェル・オトニエルによるステンドグラス越しに日差しが降り注ぐ。明るいダイニングで楽しむアフタヌーンティー。75ポンド~。要予約。
ドアマンの出迎えを受けて中に足を踏み入れると、マホガニー製の磨き上げられた重厚な階段がまず目に入ります。アメリカのファッションデザイナー、ラルフ・ローレン氏はこの階段に魅せられ、自身のニューヨークの店のために買い取りたいといったという逸話が残ります。
「ザ コノート」の名は、ヴィクトリア女王の第3王子、コノート=ストラサーン公爵からつけられたもの。コノート公爵は英国王室として日本に初めて公式訪問した人で、以後3回来日した日本とも縁の深い人物でした。かつては一見の客は受け入れない紹介制のホテルで、支払いは後日の請求書払いのみというスタイルを長く守ってきましたが、現在では一般のゲストも宿泊することができます。
ミシュランの星を持つシェフが監修するレストランが3つあるほか、オーセンティックなバーもあり、食の楽しみも多彩。アフタヌーンティーはジャン・ジョルジュ監修のダイニングで。プレーン&レーズンのクラシックなスコーン、5種のサンドイッチ、ケーキスタンドの下段には5種のペーストリー、上段にはクッキーをつけていただくチョコレートフォンデュなど、伝統にひとひねり加えた味が楽しめます。
マホガニー製の吹き抜けの階段が印象的なロビー。季節ごとに替わる大きな花が出迎えてくれる。
アフガニスタン・カブールの手彫りの華麗な四柱式キングベッドが置かれたザ・プリンスズ・ロッジ。室内にはアンティークの地図や写真が飾られている。1泊1室1350ポンド~。
煉瓦造りのクラシックな趣の外観。メイフェア地区の中心部にあり、ショッピングや観光に便利な立地。
Carlos Place, London W1K 2AL
TEL:+44(0)20 7499 7070
1泊1室575ポンド~ 全122室
※次回に続く
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