イタリア版オムレツともいえる卵料理、フリッタータ。フライパンではなく、オーブンで焼くため、ふんわりした食感になります。タルト生地のないキッシュのような卵料理ともいえるかもしれません。今回は緑鮮やかなアスパラガスを使いましたが、いろいろな野菜で作れますので、季節の野菜を使って作ってみてください。東京・門前仲町の人気イタリアン「パッソ・ア・パッソ」有馬邦明シェフのレシピです。
「フライパンだけで焼く方法もありますが、オーブンで焼くと、卵のフワフワ感がある焼き上がりに。卵の食感に合わせて、アスパラガスも柔らかく下ゆでしましょう。さやいんげんやじゃがいもなどでもどうぞ」(有馬シェフ)。
【材料 2人分】
・アスパラガス 6本
・卵(M) 2個
・A [パルミジャーノチーズ(すりおろす) 大さじ1/バター(食塩不使用・溶かす) 小さじ1/牛乳(または生クリーム) 大さじ2]
・バター(食塩不使用)、塩 各適量
【作り方】
1:アスパラガスは、根元の堅い部分を除く。鍋に塩1%を加えた湯を沸かし、弱火でアスパラガスを柔らかくなるまでゆでる。ざるに上げ、粗熱が取れたら、穂先を4~5cm長さ、 残りは2~3cm長さに切る。
2:ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、Aを加えて泡立て器でよく混ぜ合わせる。
3:2に1を加えて、塩で味を調える。
4:深さのある耐熱皿にバターを塗り、3を流し入れる。180℃に温めたオーブンに入れ、10~15分間、中まで火が入り、表面に焼き色がつくまで焼く。
5:フライ返しなどで器に移す。
『人気シェフのたっぷり野菜レシピ帖』は、フレンチ「マルディ グラ」和知さん、イタリアン「パッソ・ア・パッソ」有馬さん、ポルトガル料理「クリスチアノ」佐藤さんといずれも人気店のシェフが指南役の野菜料理レシピ集。各国のスタイルにシェフのアイデアを加味した、バリエーション豊かなレシピが楽しめます。
和知 徹・有馬邦明・佐藤幸二(著)
定価:本体1,400円+税