〔連載〕天野惠子先生のすこやか女性外来 日本の女性医療、性差医療の先駆者で、ご自身の更年期体験も山ほどお持ちの、天野惠子先生の連載「すこやか女性外来」。今回は、天野惠子先生が推薦する全国・女性外来を紹介します。
女性医療クリニック LUNAネクストステージ 関口由紀先生
●前回の記事
尿漏れ・頻尿は骨盤底筋トレーニングで治す女性泌尿器科を中心に最新の抗加齢医療を提供
「生涯、元気で美しく」を全力でサポート
関口由紀先生(せきぐち・ゆき) 女性医療クリニックLUNAグループ理事長。横浜市立大学泌尿器病態学客員教授。2005年開業、2018年ステージ別に「LUNA横浜元町」(2階)と「LUNAネクストステージ」(3階)に再構成。女性の生涯にわたるライフスタイルを提案するインターネットサイト「フェムゾーンラボ」の社長も務める。
ステージ別に分けた窓口。更年期以降の課題は?
「女性医療クリニックLUNA」の特徴は、閉経前と閉経後で診療フロアを分けていること。3階の「ネクストステージ」は更年期以降の女性を対象に女性泌尿器科、女性内科、美容皮膚科などを設け、健康管理と抗加齢医療を提供しています。
ピンク色を基調とした優しい雰囲気の待合室。
ステージ別に分けた理由を関口由紀先生は「閉経を境に女性が気をつけるべきポイントが大きく変わるため」と話します。
「更年期以降は元気な老年期のための大事な準備期間。動脈硬化と認知症の予防、骨と筋肉量の維持、そして私の専門であるフェムゾーン(腟と外陰)のケアが課題となります」。
GSMの改善に力を入れトレーニング指導も
関口先生が特に注目するのがGSM(閉経関連尿路生殖器症候群。主に腟と外陰の女性ホルモン欠乏による皮膚や粘膜のトラブルを指す)。
主な症状はフェムゾーンの乾燥やかゆみ、尿漏れ、頻尿、再発性膀胱炎、性交痛、性交後出血等で、局所の保湿と骨盤底筋トレーニングでかなり改善するといいます。
理学療法士の笹岡愛加さんが骨盤底筋トレーニングを指導。正しい腟と肛門の締め方を教える(自費)
腟の治療をするインティマレーザーの機器。
「セルフケアで改善しなければ気軽に女性泌尿器科を受診してください。当院では一般的な保険診療以外にも女性ホルモンや男性ホルモンを配合した保湿用美容液、腟を若返らせるレーザー治療、尿失禁のTFS日帰り手術など一歩先を行く医療を積極的に取り入れています」。
関口先生プロデュース、フェムゾーンケア用美容液セット。
腟の若返りを目指すヒアルロン酸注入やレーザー治療のパンフレット。
骨盤底リハビリテーションや自重トレーニング、“見た目と体の若さは比例する”をモットーに美容皮膚医療も導入。「女性が生涯、元気できれいでいることをサポートする」── 開業時の理念は今もゆるがず、世界レベルの医療を目指しています。
女性医療クリニック LUNAネクストステージ
住所:神奈川県横浜市中区元町1-32 3階
TEL:045(680)1226
初診専用コールセンター:045(662)0618
女性医療クリニック LUNAグループ ホームページ:
https://www.luna-clinic.jp/フェムゾーンラボ ホームページ:
https://www.femzonelab.com/
*NPO法人性差医療情報ネットワーク「女性外来マップ」では、女性外来を開設している医療機関(2018年現在約300か所)のリストを公開。
URL:
http://www.nahw.or.jp/hospital-info*「女性外来オンライン」(天野惠子先生主宰)では、天野先生ご自身が厳選した女性の健康の回復や維持に役立つ信頼性の高い情報を発信しています。
公式サイト「女性外来オンライン」:
https://joseigairai.online/YouTube
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