完全予約制の特別なサロンでサザンアフリカのダイヤモンドに出会う
【もう迷わない! ジュエリー&ウォッチ選び】 第5回「サバース」 ジュエリーや時計は「一生もの」。では私たちは、いつになったら「一生もの」と巡り合えるのでしょう? 40代以降は、自ら「一生もの」に出会う旅に出る時期だと、スタイリストのおおさわ千春さんは言います。この連載では、毎月、おおさわさんと、家庭画報.com編集長の鈴木が人気のジュエラーを訪ね、今の、そしてこれからの人生をともに歩むジュエリー&ウォッチを探します。
第5回は、サザンアフリカ産のダイヤモンドだけを使った日本のジュエラー「サバース」を訪問します。
前回の記事を読む>> 強い夏の日差しの中、乃木坂にある「ガレリアUCHIHARA」を訪れたスタイリストのおおさわさんと鈴木。ここはサバースの予約制サロンで、ジュエリー購入のほかオーダーやメンテナンスなどに対応する特別な場所です。
サバース(SABIRTH)は、ダイヤモンド鉱山のある“サザンアフリカ”の頭文字と、“生まれる”という意味のバースを合わせたブランド名。2人のトークはサザンアフリカとダイヤモンドの話からスタートします。
ルーツであるサザンアフリカへのオマージュから、数々のジュエリーが誕生
おおさわ:サバースといえば大粒のダイヤモンドジュエリーですが、実は個人的にとても気になっているのが、「マザーアフリカ」というコレクションなんです。
鈴木:このショーケースに飾られている、アフリカ大陸をかたどったペンダントですよね。
おおさわ:ちょうどサザンアフリカの部分にダイヤモンドがあしらわれていますが、他にはない個性的なデザインが素敵だなぁと思って。
〈左〉あえてハードな質感のホワイトデニムのジャケットに、デザインにインパクトのあるペンダントを重ねづけ。〈右〉おおさわさんが身につけたジュエリーがこちら。左から「マザーアフリカ」ペンダント(WG×ダイヤモンド計約0.1ct)43万4500円 同ペンダント(WG×ダイヤモンド計約0.2ct)47万8500円、「オレンジリバー」リング(Pt×ダイヤモンド計約2.4ct)234万3000円 同ブレスレット(Pt×ダイヤモンド計約3.8ct)363万円/すべてサバース
おおさわ:今日はこのマザーアフリカをつけてみたくて、あえて少しハードなホワイトデニムのジャケットを着てきました。ペンダントは長さを変えて重ねづけ。手元に「オレンジリバー」というコレクションのリングとブレスレットをまとい、ダイヤモンドの輝きを加えます。
鈴木:胸元のインパクト、とても格好いいですね! アフリカ大陸モチーフは他では絶対にありませんから、カンバセーションピースにもなりそうです。
おおさわ:少しカジュアルな装いに似合うでしょう? このペンダントはそれぞれ別売りですが、トップ部分は、実は1つに合体させることもできるんですよ。
すべてはオレンジ川で少年が見つけた“光る石”から始まった
鈴木:ところでおおさわさんが身につけている「オレンジリバー」コレクションですが、これもダイヤモンドと関係があるんです。南アフリカでダイヤモンドが発見されたのは比較的最近のことで、1866年。ある少年がオレンジリバーと呼ばれる川でキラキラと光る石を発見し、それがダイヤモンドだとわかったわけです。1889年のパリ万博でお披露目されるや否や、「アフリカでダイヤモンドが採れる!」と大変な話題になったそうです。
おおさわ:なるほど、だからダイヤモンドが川の流れのように連なるオレンジリバーというコレクションが誕生したんですね。ようやく合点がいきました。
鈴木:その川の流れを遡ってサバースが見つけ出したのが、南アフリカ共和国、ボツワナ共和国、レソト王国という3つの国でダイヤモンドが採れるということでした。思わず検索して3つの国の場所を確認しちゃいました。
おおさわ:レソト王国って、初めて聞きました。どこにあるんですか?
鈴木:南アフリカ共和国に囲まれた、内陸部にある小さな王国なんです。私も初めて知りました。
センターダイヤモンドは、レソト王国のレッツェン鉱山で採掘された石。採掘場所まで明らかな原石を、サバースでは「マイン トゥ マイン」ダイヤモンドと位置づけ、別格のジュエリーに仕上げています。「マイン トゥ マイン」リング(Pt×ダイヤモンド、センター約1.2ct 脇石計約0.2ct)858万円/サバース
レソト王国のレッツェン鉱山。
おおさわ:サザンアフリカで採れたダイヤモンドだけを使ってジュエリーを作っているサバースが、日本ブランドだということをご存じない方もいらっしゃるかもしれませんね。
鈴木:デザインや製造のすべてを日本で行う、2006年創業のれっきとしたジャパンジュエラーです。しかも創業当時から、世界に先駆けてトレーサビリティを徹底しているのもすごいところ。
おおさわ:原石がどこで採掘されて、カット、研磨され、誰が責任者で……という生産履歴がはっきりした石だけを使っているということですよね。
鈴木:はい、ダイヤモンドに刻印されている10桁の番号でそれらの情報がわかるそうです。
喜望峰という名のバリエーション豊かなコレクションを楽しむ
おおさわ:さて、鈴木さんはどのコレクションが気になりましたか?
鈴木:「グッドホープ」です。喜望峰という名前からして、素敵ですよね。
おおさわ:グッドホープは様々なデザインがありますので、コーディネートも楽しいですよ。たとえば“太陽”をイメージしたというこのペンダントからコーディネートしてみましょうか。
鈴木:センターのラウンドブリリアントカットの石を、マーキースカットのダイヤモンドが取り囲んでいるんですね! うわぁ、眩い!
おおさわ:手もとにはイエローとホワイトのダイヤモンドを使ったリングを。そしてこのイヤカフをつけてみてはいかがでしょう。
鈴木:私はピアス穴がないので、落としたら怖いという理由でなかなか耳もとのお洒落ができないのですが……。これは耳介の外縁にぴたっとはまる、絶対に落ちない作りですね。しかもまったく痛くありません。
おおさわ:揺れるダイヤモンドが1粒ついているのも表情豊かです。
〈左〉ダイヤモンドの美しさを最大に際立たせるグッドホープコレクションをコーディネート〈右〉左から「グッドホープ」リング(Pt×YG×ダイヤモンド、センター計約2.0ct 脇石計約0.3ct)693万円 「グッドホープ/喜望峰の太陽」ペンダント(Pt×ダイヤモンド、センター約0.5ct 脇石計約1.2ct)295万9000円、「オレンジリバー」イヤカフ(Pt×ダイヤモンドセンター約0.18ct 脇石計約0.9ct)74万8000円/すべてサバース
ダイヤモンドも生きている。褒めて感謝して、あふれるような輝きを
鈴木:実際に身につけてみて思うのは、本当にダイヤモンドが透明で、輝きが力強いということです。
おおさわ:サバースのダイヤモンドは生命力が強いと思います。石の内側から輝きがあふれ出してくるようです。
鈴木:石だけれど生命力が感じられるのですね。
おおさわ:いえいえ、鈴木さん。石も地球が生み出した1つの生命です。ダイヤモンドだって生きているんですよ。
鈴木:なるほど! そうですよね!
おおさわ:ですから、毎日話しかけてあげることがとっても大切。「今日も綺麗ね」「今日もありがとう」って、心の中でもいいからダイヤモンドに声をかけてあげてください。明らかに、輝きが変わってきますから!
弾けるような輝きが印象的。上から「グッドホープ」リング(Pt×ダイヤモンド、センター約3.0ct 脇石計約1.0ct)2464万円 同リング(Pt×ダイヤモンド、センター約3.1ct 脇石計約1.0ct)3465万円 同リング(YG×イエローダイヤモンド×ダイヤモンド、センター約1.0ct 脇石計約0.2ct)363万円/すべてサバース
鈴木:そういえば昔、私がつけているリングの石を見た占いの先生に、「この石は引っ込み思案だから時々日光浴をさせてあげなさい」と言われたことがありましたっけ。
おおさわ:石にも性格があるんですよね。だから褒めて感謝して、いい“気”を集める石にしていかなくては! せっかく出会えた一生もののダイヤモンドなんですもの。
鈴木:人もダイヤモンドも育て方は同じなんですね。今日からちゃんと愛と感謝を伝えていきたいと思います。
注目のコレクションは他にも。
装いのアイキャッチになる動物モチーフ
南アフリカ共和国のクルーガー国立公園に生息する動植物をモチーフにした「クルーガーコレクション」。装いのアイキャッチになるブローチやピンブローチなど、性別を問わず身につけられるのも人気の理由です。上から「クルーガー」キリンのピンブローチ(YG×Pt×ダイヤモンド計約0.4ct×グリーンガーネット)79万2000円 シマウマのピンブローチ(Pt×ダイヤモンド計約0.4ct)82万5000円 フラミンゴのブローチ(PG×Pt×WG×ダイヤモンド計約0.8ct×ピンクダイヤモンド計約0.8ct×サファイア計約1.4ct)594万円/すべてサバース
セミオーダーのイニシャルペンダント
カスタムでセミオーダーできるイニシャルペンダント。躍動感のあるフォント、思った以上に大ぶりなデザインで、大人の胸元を堂々と飾ります。ドロップさせるダイヤモンドの位置は好きな場所に変更可能。「イニシャルペンダント」(Pt×ダイヤモンド0.18ct~ 脇石計約0.65ct~)121万円~/サバース
動画もぜひご視聴ください
ガレリアUCHIHARA
東京都港区六本木7-2-7
フリーダイヤル 0120-989-303
営業時間 月曜・火曜・木曜・金曜の11時~16時
定休日 水曜・土曜・日曜・祝日
●お問い合わせ
サバース
https://www.sabirth.com/Instagram @sabirth_official
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