――荒川さんからのリクエストで、高橋さん、村元さん、ステファンたちによる「ポエタ」が実現すると、高橋さん、村元さんからお聞きしたのですが。
荒川さん:そうなんです。「フレンズ・オン・アイス」に集まってくれるメンバーで、誰と誰が滑るのが見たいかな、と私も常日頃考えているのですが、パッと1番最初に思い浮かんだんですよね。
哉中ちゃんも以前、競技用のプログラムで「ポエタ」を滑っているのですが、すごく情熱的で心に響く作品だったんです。アイスダンサーとして大ちゃんとカップルで滑る素敵な演目もありますが、彼女は一人で滑る力もあるスケーターだと思っています。
哉中ちゃん自身、シングルスケーターとしてのキャリアもありますし、「村元哉中」というソロのスケーターとしての素晴らしさを皆さんにも少しずつ知っていただく足がかりにもなればうれしいです。
哉中ちゃんが今、「ポエタ」の世界観を滑ってみたら素敵なんじゃないかなという発想から、「ポエタ」といえば、やっぱりステファンだなと。彼の代表作の1つでもある素晴らしいナンバーですが、最近あまり見ていなかったので、「ステファン、滑ってくれるかな。受けてくれるかな?」と思いながらオファーしたんです。私も大好きなプログラムですし、ステファンも大切にしているナンバーのはずなので少し心配だったのですが、受けてくれました!
あと、大ちゃんのタンゴやフラメンコといった情熱的な濃いナンバーもずっと見たかったんです。大ちゃん、そろそろ何かその手のナンバーをやってくれないかな、と。
哉中ちゃんと大ちゃん2人の世界観は最近見せてくれていますけれど、3人がそれぞれの個性を持ち寄って滑ったら、すごく情熱的で心震えるナンバーになるのではないかと思ってオファーしたので、今回それが実現できることになって私も個人的にもとても楽しみです。
「フレンズ・オン・アイス」ではいつも、私もスケートの一ファン目線で見たいなと思うものをリクエストしていますね。
構成・文/小松庸子 動画撮影/家庭画報編集部