〔特集〕今秋、感動の体験旅へ 京都・奈良 日本が世界に誇る2大古都、京都と奈良。世界文化遺産にも登録されている、この2つの都市の文化的価値と魅力を、料亭、庭園、建築などに焦点を当てて紐解いていきます。さらに美味処、話題のスポットの情報もお届けします。前回の記事はこちら>>
築50年のクラシックなビルのガラス戸を開けると、その奥に広がるゆったりとしたカウンター席。淡路島のHIRAMATSUGUMIの設計で、「泰山堂」の樹齢300年の欅のカウンター、ハタノワタル氏による和紙の内装、大谷石が敷かれた床など、自然素材を生かした空間に合わせたのは、デンマークのヴィンテージの椅子。
2022年10月、宮脇雅也さんは好きなものに囲まれた自身の店を開きました。「私はお酒が好きなので、飲める人はもちろんですが、飲めない人も楽しめる料理、そしてオーソドックスな京料理もありながら、ちょっとひねりを加えた料理を作っていきたい」と話す宮脇さんは香川県高松市生まれ。出身地のオリーブ牛や塩などを使い、金刀比羅宮の麓の酒蔵で醸される「悦凱陣(よろこびがいじん)」の古酒も数多く揃えています。
さらに修業時代から少しずつ買い集めた器は、京焼や京漆器の古いものからフランスのアンティークのガラス、現代の人気作家のものまで多彩で、その器づかいも見どころの一つです。
宮脇(みやわき)
※次回に続く
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撮影/本誌・坂本正行 ※料理店の献立は仕入れの都合により、食材や料理内容が変更になる可能性があります。また料金は別途サービス料等がかかる場合があります。※施設・店舗は臨時休業の場合があります。事前にご確認のうえお出かけください。『家庭画報』2023年10月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。