連載「迷い世代の服選び」 スタイリストのおおさわ千春さんが、「何を着たらいいのかわからない」と悩みがちな“迷い世代”の大人に向けて、おすすめのファッションアイテムを紹介する連載。今回は、「フレンチ・シック」をモダンに再解釈した「ルイ・ヴィトン」の新作アイテムをフィーチャーします。
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「パリの街」をモチーフにした、ルイ・ヴィトンの新作
モードの最先端を牽引するルイ・ヴィトンは、私がいつも真っ先に新作をチェックするメゾンのひとつ。ルイ・ヴィトンが提案したルックや小物は、そのシーズンのトレンドになっていくからです。
今季のテーマは「フレンチ・シックの再解釈」。フランス国旗のトリコロールカラーやストリートプレート、エッフェル塔などパリの街中で見かけるものをモチーフにした小物類は、遊び心があふれていて「なんて楽しくて、かわいいの!」と目が釘づけに。私にとって、今回のコレクションは、パリの街をキャンバスに見立て、ルイ・ヴィトンのアイテムで街を彩りながら、それぞれの思いでパリを楽しんでね、というメッセージのように感じました。
来年にパリオリンピックが控えていることもあるからか、改めて花の都パリを意識させるような、ユニークでポジティブな小物類が際立っていたように思います。それでは、今季の新作を紹介していきましょう。
柔らかな感触が心地いい、新シグネチャーバッグ
バッグ「GO-14 MM」(縦16×横23×マチ10cm)各97万9000円/ともにルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
ふくふくとした手触りと丸みを帯びたフォルムが特徴の「GO-14」。メゾンの歴史的なトランクの内側に施された、ひし形のキルティング「マルタージュ」を再解釈した新たなシグネチャーバッグです。滑らかなラムレザーにゴールドのLVロゴが上品。カジュアルから盛装まで幅広いスタイルに映えるデザインはさすがルイ・ヴィトン! この先ずっと愛用できるバッグだと思います。
装いの差し色にしたい、高揚感を誘うカラー
1・2バッグ「ミニムーン」(縦11×横20.5×マチ5cm)各23万9800円 3・4「マレリーニ」(縦13.5×横19×マチ6.5cm)各32万100円 5ウォレット「ポルトフォイユ・カプシーヌ コンパクト」(縦9.5×横13.5×マチ3cm)15万1800円/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
バッグインバッグとしても最適な小さめサイズのバッグは、カラフルで手にするたびに前向きな気持ちになれそう。1・2はモノグラムパターンをエンボス加工したモノグラム・アンプラントレザーを使用。大きめの金具がアクセントに。3・4は定番のエピレザーを使っており、取り外し可能なコインパースが便利です。フロントポケットにあしらわれているのは小ぶりのミラー。5は美しさと丈夫さを兼ね備えるトリヨンレザーの3つ折りウォレット。LVロゴにはマザーオブパールがあしらわれた贅沢な仕様です。
パリの風景モチーフのアクセサリーは、カンバセーションピースにも最適
1「キーホルダー・パナム」6万4900円 2「ブローチ・LV シンフォニー」22万3300円 3「リング・LV シンフォニーGM」7万3700円 4「バッグ チャーム・パナム」10万5600円 バッグ「ミニムーン」(縦11×横20.5×マチ5cm)23万9800円/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
私が夢中になったのが、独創的なアクセサリー類。1はパリの街中のストリートプレートを模したキーホルダー。2・3は、凱旋門を歩く鼓笛隊がインスピレーション源になった楽器型のブローチやリング。こんなアクセサリーをつけていたら「え? なんでホルン? どこの?」なんて会話の糸口になりそうですよね。4はエッフェル塔などのモチーフが揺れるチャーム。どれも、風景の一部を切り取ったようなモチーフにパリが息づいていて、ワクワクします。ルイ・ヴィトンの手にかかると、身近なものも「アート」になるからすごい!
この数年間、海外旅行にも行けていなかったので、このコレクションを見て、すごくパリに行きたくなりました! 昔から愛用している、ルイ・ヴィトンのモノグラム柄のトランクを携えて渡仏する日が今から楽しみです。
●お問い合わせ
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
フリーダイヤル 0120-00-1854
おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト。雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。「迷い世代の服選び」記事一覧>>