〔特集〕今秋、感動の体験旅へ 京都・奈良 日本が世界に誇る2大古都、京都と奈良。世界文化遺産にも登録されている、この2つの都市の文化的価値と魅力を、料亭、庭園、建築などに焦点を当てて紐解いていきます。さらに美味処、話題のスポットの情報もお届けします。前回の記事はこちら>>
奈良で話題のニュースポットを訪ねて気づいた共通項は、オーナーやスタッフのみなさんの深い奈良愛と、大人好みの味や空間。コロナ禍にも負けず、2022年以降に新規またはリニューアルオープンし、人気上昇中のお店をご紹介します。
古くは神職が住まう社家(しゃけ)の町として栄え、昭和初期には志賀直哉ら文化人が数多く集った奈良・高畑エリア。その一角にある築百年の数寄屋建築が昨夏、1日1組限定の貸し切り宿「翠門亭」に生まれ変わりました。
吹き抜けのある2フロアからなり、歴史ある建築に合わせて選ばれた家具は、剣持 勇や柳 宗理といった日本デザイン界の草分け的存在の名品ばかり。一方で、特注の黒いフローリングやホンマタカシさんが撮り下ろした奈良の風景写真など現代的な要素もあり、懐かしさと新しさが心地よく同居しています。
食事をいただくのは同じ建物内にあるサロン(レストラン)。滋賀や京都の高級ホテルで研鑽を積み、地元・奈良に戻った吉住俊次料理長が腕をふるいます。
翠門亭(すいもんてい)
奈良市高畑町775 TEL:0742(25)2775
1室2名利用で1泊2食付き1室18万7000円~(サービス料込み) IN15時~19時/OUT11時
1日1組限定 宿泊は12歳以上
※次回に続く
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撮影/大泉省吾 取材・文/清水千佳子※料理店の献立は仕入れの都合により、食材や料理内容が変更になる可能性があります。また料金は別途サービス料等がかかる場合があります。※施設・店舗は臨時休業の場合があります。事前にご確認のうえお出かけください。『家庭画報』2023年10月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。