〔特集〕今秋、感動の体験旅へ 京都・奈良 日本が世界に誇る2大古都、京都と奈良。世界文化遺産にも登録されている、この2つの都市の文化的価値と魅力を、料亭、庭園、建築などに焦点を当てて紐解いていきます。さらに美味処、話題のスポットの情報もお届けします。前回の記事はこちら>>
店名に“ビルの奥”という立地と、“素材の奥深い味を引き出す”という意味が込められた「ocu」。隠れ家レストランという表現がぴったりの同店は、もともと照山智也シェフの妻、美也子さんの曽祖母の家だった建物です。
築60年の日本家屋を改装した店内は、イタリア料理店には珍しい畳敷き。健康を意味するラテン語が語源のハーブ、セージで染めた和紙を貼った豆形のカウンターとともに、アットホームな雰囲気を醸し出しています。
トスカーナ州やピエモンテ州の人気店でイタリアの郷土料理を学んだ照山シェフは、「現地でやっていたような、素材の味を生かす素朴な調理法が好きです」と語り、ピザだけでなく、肉や魚、野菜の料理もほぼすべて薪窯で火入れ。そのため店の入り口脇には薪が積まれており、来店時の目印にもなっています。
オク
奈良市高天町38-6 (営)12時~14時30分、19時~21時30分 水曜・木曜定休
ランチはピザコース4400円、ディナーは薪火料理のコース7700円のみ
前日までにインスタグラム@ocu_naraにて要予約
※次回に続く
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撮影/大泉省吾 取材・文/清水千佳子 ※料理店の献立は仕入れの都合により、食材や料理内容が変更になる可能性があります。また料金は別途サービス料等がかかる場合があります。※施設・店舗は臨時休業の場合があります。事前にご確認のうえお出かけください。『家庭画報』2023年10月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。