暮らしの中の盆あそび 10月・ハロウィン
料理・文=三枝政代(料理家)出雲大社に諸国の神々が集まるとされる神無月。留守の神社を守る神もおられるそうです。伊勢神宮で行われる神嘗祭など、日本には古来から続く様々な秋祭りがあります。今やすっかり定着したハロウィンも、古代ケルト民族の秋祭りが起源とされています。
ケルトの大晦日である10月31日は、死者の魂が家族の元に帰る日とされていました。また、新年の11月1日には悪霊や神が現れると信じられ、魔除けの焚火を焚いたといいます。
10月初旬、どこからともなく風と共に漂う金木犀の香り。その香りにワクワクしながら、花を摘み、金木犀のシロップを作るのが毎年の楽しみです。デザートにその蜜を添えて、私なりのハロウィンを過ごしています。
10月「ハロウィン」の盆あそび
盆に見立てたのは大理石のチェス盤。プディングには自家製の金木犀のシロップ煮をかける。かぼちゃのマカロンには黒ごまペースト、竹炭のマカロンには柿あんを挟んで。ガラス鉢やキャンドル、大正時代のデキャンタもハロウィンカラーにまとめる。漆鉢は蜂谷隆之作。
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