主人公の小説家が、度重なる事故で映像化が断念された“呪われた小説”『夜果つるところ』に関する作品を書こうと決意。この本の関係者が参加するクルーズ旅行に自身も参加する。
そこでの出来事を描いたミステリー小説『鈍色幻視行』と、作中で語られる『夜果つるところ』が2か月連続で刊行された。作中作を読むタイミングによってまったく印象が異なるという仕掛けを楽しみたい。
『鈍色幻視行』恩田 陸 著 集英社 装丁/川名 潤
『夜果つるところ』恩田 陸 著 集英社 装丁/須田杏菜
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