加齢や使いすぎが主な原因「手と指の関節症」
【部位と症状】関節リウマチとの鑑別も重要。更年期以降に増えてくる手・指の痛み、腫れ、しびれ
手・指の関節症も女性に多く更年期以降、増えてきます。主な原因は加齢と使いすぎ。日常的な手・指の負担をできるだけ減らすよう心がけましょう。治療法には装具による患部の固定、痛み止めの薬や注射、手術などがあります。
症状の似ているものに関節リウマチがあります。関節を包む滑膜に炎症が起きて痛みや変形が生じる原因不明の自己免疫疾患で、朝起きたときのこわばりが特徴。鑑別のためにも手の症状が出たら早めに整形外科を受診しましょう。
起こる部位と症状はさまざま。更年期女性に多い主な手指の関節症
参考 日本整形外科学会HP 、日本手外科学会HP
(1)ヘバーデン結節
第1関節が赤く腫れる、曲がる、痛むなどで動きが悪くなる原因不明の変形性関節症。40代以降の女性で手をよく使う人に多い。
(2)ブシャール結節
ヘバーデン結節と同様の症状が第2関節に生じる。
(3)手根管症候群
人差し指、中指を中心にしびれ、痛みが出る。親指、薬指に生じることもある。手首にある手根管というトンネル内で神経が圧迫されることで起こる。
(4)ばね指(弾発指)
指の付け根に痛み、違和感、腫れが起こり、指を伸ばそうとするとひっかかったりカクンと跳ねる現象が起きる。
(5)母指CM関節症
親指の付け根を押さえたり親指に力を入れたりすると痛みが出る。関節軟骨のすり減りによって起こり、進行すると腫れ、親指が開きにくくなる。
(6)ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
手首の親指側に腫れと痛みが生じる。親指を伸ばしたり広げたりする働きの腱が、腱鞘(腱が通るトンネル)の部分で炎症を起こし、腱の動きが妨げられる。
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