トップブランドの秋冬コレクションをまとって オーラを放つ時代の主役たち その生き生きとした姿を目にするたび、胸が高鳴るそんな圧倒的なオーラを放つ時代の主役が、トップブランドの秋冬新作コレクションを着こなす様を、篠山紀信さんが撮り下ろしました。跳動感溢れる写真とインタビューに“今”が光ります。
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オーラを放つ時代の主役たち・広瀬すずさん
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フォトギャラリー(3点)を見る>> Jil Sander 週1回通うピラティスの効果が発揮されたのか、ジャンプも高く軽やかに美しく。「跳びかたでアウターの見えかたが違い、面白かったです」。ダウンジャケット41万5800円 ドレス69万8500円 ネックレス37万4000円/すべてジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤ(ジルサンダージャパン) インナードレス/スタイリスト私物
「ファッションが大好き。忙しいときはお洒落してテンションを上げます」──広瀬すず
目をキラキラ輝かせて「私、実は服が大好きなんです」と語る広瀬すずさん。「仕事で忙しい日が続くと、テンションを上げるためにお気に入りのジャケットで現場へ行ったりします。私が何に欲があるかといえば、ご飯に睡眠、洋服です」とにっこり。
Miu Miu 「いつか着たいと思っていた服! 念願かなって洋服に『会えて嬉しいよ~』と語りかけてしまいました(笑)」。さりげないゴージャスさと繊細さ、ワイルドさが絶妙にミックスされたバランスが、広瀬さん好み。ジャケット83万6000円 メッシュノースリーブトップス90万2000円 同ロングスカート187万円 シャツ15万7300円 ショートパンツ15万1800円 靴27万5000円 ピアス6万4900円(すべて予定価格)/すべてミュウミュウ(ミュウミュウ クライアントサービス)
存在するだけで、周囲を明るく元気にしてくれる広瀬さんですが、何年か前の撮影中から元来の恥ずかしがり屋と気にしすぎが相まって、「自分のお芝居を見たくない。自信が持てない」ともやもやした状態が3年ほども続いていたといいます。しかし、そのタイミングで救いとなる出会いがありました。NODA MAP主宰者の野田秀樹さんからワークショップに誘われたのです。
「舞台は一生やりたくないと本気で思っていました。舞台の大きな表現なんて無理!と。でも断れなくて行ってみたら……、『次はいつ行こう?』とワクワクしている自分がいて(笑)」。
「頭で考える前に体で動くと、体温が上がり出てくる表現がある」ことを体感し、2019年に初舞台。「野田さんとだったから舞台もすごく楽しかったし、お芝居の視野がぐんと広がった実感があります。またやりたいです」。
「舞台を経験して世界が広がりました。観劇、スポーツ観戦、最高です!」──広瀬すず
ライブの魅力に開眼した今や、観劇やスポーツ観戦にも夢中の広瀬さんです。そしてその舞台での演技を誰よりも褒めてくれたのが、実は篠山紀信さんでした。
「今日、紀信さんの撮影現場にいられて嬉しかったです。一緒に作品を作りたいと思う方とのお仕事なので」。
Alaïa 今日の広瀬さんの気分にいちばんマッチしたのが、この黒いトップスとパンツのルック。シルエットが個性的で、まるでアート作品のよう。篠山さんもカメラを覗きながら「いいね、似合ってるね」。「動いたら、こんなに表情が出る服だとは。普段は大人っぽくなりすぎそうで敬遠しそうな服なのですが、この機会に着られて嬉しいです」。トップス39万7100円 パンツ51万2600円 靴27万9400円/すべてアライア(リシュモン ジャパンアライア)
映画『キリエのうた』(2023年10月13日公開)も、岩井俊二監督、主演のアイナ・ジ・エンドさんとの仕事が嬉しくて詳細を聞く前に受諾。
「想像以上に不思議な役で、話が違うと思ったりもしましたが(笑)、面白い作品です」。
野田さんの“蜘蛛の糸”で無事にトンネルを脱出できましたか?と尋ねると、「うまく抜けられたのか、その方向が正しいのかもわかりませんが、楽になったのは確かなので、自分なりにやってみようと思います」。輝く笑顔で答えてくれました。
広瀬すず
1998年静岡県生まれ。2012年「ミスセブンティーン2012」を獲得。映画『海街diary』、『ちはやふる』、『流浪の月』、ドラマ『anone』、『なつぞら』、『夕暮れに、手をつなぐ』ほか多数。2019年初舞台の『Q:A Night At The Kabuki』で紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。第14回TAMA映画賞最優秀女優賞受賞(2022年)。映画『キリエのうた』が2023年10月13日公開。実姉は女優の広瀬アリスさん。この秋冬のファンの方へのお楽しみとして「インスタグラムの更新を頑張ります!」。