故郷の美味土産「私のイチ押し」
特集「家庭画報」の手土産2023 日本は、北から南まで美味手土産の宝庫。ここでは、ゆかりのかたがたが、故郷や移住先の自慢の品を、皆さまへお届けします。そこには、その土地ならではの美味とともに、温かな想いが込められていました。
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【岩手】
豊村 薫さん(料理作家・一関市出身)が推薦
「スモークハウス道楽亭」の無添加ベーコンと、「菓子工房 吉野屋」のシフォンケーキ
豊村 薫さん約5年半前に東京から帰郷。日本家屋の母屋と離れ、農園と裏山からなる実家を「薫風農園」(
https://kunpu-noen.com)と新たに名づけ、1日1組限定の予約制レストランや料理教室を主宰している。
「スモークハウス道楽亭」の無添加ベーコン
岩手の山中に日本一のベーコンあり
お店は緑に囲まれたログハウス。「ビーフジャーキーも好き。たくさん注文するので、今やVIP待遇です」と豊村さんが嬉しそうに話すと、佐藤さんも笑顔に。
「32年前、開店当初からのファン。食通の人にも必ず喜ばれる美味しさです」──豊村さん
料理作家の豊村 薫さんが生活の拠点を東京から故郷の岩手県一関市に移したのは、高齢のお母さまと暮らすため。現在は親子の時間を大切にしながら、料理関係の仕事を続けています。
日頃、「無添加、無化学調味料、無電子レンジ」の料理を発信している豊村さんにとって、手土産を選ぶ基準も、無添加で安全安心なもの。
店主の佐藤さんが手造りしたスモーカー(燻製器) で燻製中のベーコン。燻(いぶ)すと赤く発色するのも、特製漬け込み液のなせる技なのだという。
その筆頭が、同じ市内の山中にある「スモークハウス道楽亭」のベーコンで、発色剤、保存料、化学調味料が無添加。粗塩やスパイス、香味野菜、ワインなどをブレンドした漬け込み液で奥深い味に仕上げています。
右・冷蔵ショーケースには、ベーコン、チーズ、えび、かに、帆立貝など、さまざまな食材の燻製品がひしめき合っている。数種類をセットにしてもらうことも可能。左・わらじやしょいこなど、昔懐かしい道具が飾られた店内。
店主の佐藤一範さんは、「燻製品作りはすべて独学。漬け込み液は半年かけて究極と思えるものを完成させました」と胸を張ります。
豊村さんが惚れ込んでいるスモークベーコン(右)と黒こしょうをまぶしたペッパーベーコン。「プレーンなほうは厚めに切ってカリッと焼いて目玉焼きと一緒に、ペッパーのほうは薄切りにしてそのままおつまみにするのがおすすめです」。
スモークベーコンセット(ベーコン約250グラム、ペッパーベーコンハーフ約150グラム各1本)3397円
岩手県一関市藤沢町藤沢字八沢49-3 TEL:0191(63)5080
(営)10時~15時30分 全国発送可(7~10日前までに、店頭、電話、FAX、オンラインにて) ※店舗の営業日時は要確認