暮らしの中の盆あそび 12月・クリスマス
料理・文=三枝政代(料理家)二十四節気の一つ、「大雪(たいせつ)」に続くのが、一年で最も日が短く夜が長い「冬至」。この日を境に寒さはさらに増しますが、一方で、昼が長くなりはじめ太陽の力が復活することから、「一陽来復」とも呼ばれてきました。体調を崩しやすいこの季節には、柚子湯につかり身を清め、無病息災を願います。
街でもみの木の香りが漂ってくると、サンタクロースを待ち、クリスマスソングを口ずさみ、ウキウキと飾り付けをした子どもの頃の懐かしい記憶が甦ります。聖夜は誕生と復活の象徴とされているザクロを、アンティパストをのせたシルバーのプレートにちりばめて、家族とともに過ごします。
12月「クリスマス」の盆遊び
ピンクペッパー入りのマッシュポテトに、醬油とだしに漬けた赤身まぐろ、香草と粉チーズを重ねて型抜きしたオードブル。キャンドルの熱で回転するオーナメントには、紅白のスナックサラミを飾る。ザクロや砂糖漬けの柚子ピールをあしらい、クリスマスの夜を華やかに彩って。
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