〔特集〕招待状が届いたら──ドレスアップの新潮流 今、華やかな集いの場が再び増えてきました。出番の多いカクテルドレスから非日常の高揚感に包まれるイブニングドレスまで……。カクテルとブラックタイ、2つのドレスコードに合わせた心弾むパーティの装いをご紹介します。
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ドレスコードは「思いやりの気持ち」。
大切なのはお洒落を楽しむ心です。
話を伺った人 森本圭子さん(一般社団法人日本フォーマル協会事務局長)
華やかな社交シーンが再び催されるようになった今、まずは盛装の場に臨む心構えについて伺いました。
集いの場を一緒に楽しみたいという気持ちに呼応した装いを
「ドレスコードとは、ゲスト同士が円滑なコミュニケーションを図るための共通のアイコンです。大切なことは、主催者や同席するかたと、互いに心地よい時間を楽しみたいという、思いやりの気持ちを装いで表現すること。ドレスアップの匙加減を決めかねる場合には、主催者に直接お尋ねになることもマナー違反ではありません」と森本さん。
また、ドレスコードの定義は不変的なものですが、ドレス自体は時代とともに変わるもの。集う会の趣旨に合わせてドレスを新調するのも社交の場をフレッシュに楽しむ秘訣だといいます。
フォーマルの基本は守りつつ、非日常の時間を味わう
招待状のドレスコードが“カクテル”の場合はミディ丈を目安にしたカクテルドレスを、“ブラックタイ”の場合は肩や背中のあいたイブニングドレスをまとうのが一般的です。そのうえで、華やかに装うコツがあると森本さん。
「ポイントは非日常の高揚感をいかに演出するかです。ジュエリーやバッグ、靴で煌めきを足し算したり、会話のきっかけになるようなドレスを選んだり。写真に残ったときに、いかに華やかな余韻が感じられるかも考えましょう。迷ったら少し派手めにするくらいがちょうどよく、主催者からも喜ばれるものです。
ただし、例えば皇室のかたがご臨席されるような場では、イブニングドレスでも肌の露出を少し控えめにするなど、催しの趣旨やゲストの顔ぶれに心を配ることも大切。アクセサリーやストールなどをバッグにしのばせて、華やかさの加減を会場で調整できるようにするのもおすすめです」
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