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- 神戸から本格的なバレエの魅力を発信。バレエカンパニー ウエストジャパン「ライモンダ」
稽古から本番まで、一つの作品を創り上げていく過程では、時に驚くような瞬間に立ち会えることもあるといいます。
「関西では康介さんのような振付家・演出家にしっかり付いていただいてリハーサルを重ねる機会はなかなかないので、それ自体が貴重な体験なのですが、的確なひと言をいただくことでダンサーがガラっと変わることが頻繁にあります。それは音楽や物語の捉え方であったり具体的な振付の指導であったりするのですが、こんなに動きが変わるのか! と、刺激的で面白いです」と語る瀬島さんに、
「ジョージ・バランシンの『セレナーデ』と、僕が振付を担当した『オーロラの結婚』を上演した去年の公演でも、オーケストラと合わせてのリハーサルの段階でびっくりするほどの変化を遂げたよね」と、山本さん。
「ダンサーの本人たちも気づいていない基礎能力を引き出すためには時に厳しく言うこともありますが、そこを乗り越えてヒントを掴むと、次の境地に立てると思うんです。舞台はご覧になるお客様の感情で決まるので“どう見えているか”ではなく“どう伝えられるか”、ダンサーとしての感覚を磨いてほしいですね」(山本さん)。
取材・文/清水井朋子 編集/宮本珠希