〔特集〕クリスマスのおもてなしアイディア集 高級感ある手作りインテリア 何かとお客さまを招くことの多い12月。高級感ある手作りインテリアで、クリスマスを盛り上げましょう。センスが光る達人たちのクリスマスインテリアや、ご自宅のデコレーションにも役立つ、プロのテクニックを拝見します。
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花の魔術師に教わる手作りのエレガンス
──假屋崎省吾さん(華道家)
土地を購入してから10年の時を経て2020年に完成したという別荘は、軽井沢の別荘建築で名高い坂倉建築研究所の設計。「せっかくなら“オンリーワン”の家にしたい」と、假屋崎さんも自ら設計に参加し、3年もの年月をかけて希望を形にしたといいます。
20年来コレクションしてきたという家具はもちろん、壁紙や天井材まで假屋崎さんが国内外で探してきたものです。また最近は家の中だけでなく、庭の植栽にも力を入れており、「手入れは大変ですが、移り変わっていく四季折々の景色がとっても美しいんです」と軽井沢ライフを満喫しています。
・假屋崎省吾さんの“花で華やぐ”クリスマス支度!軽井沢の別荘で拝見>>今回、信州の白樺の木のツリーや、落ちていた枝を使ったミニツリーなど、土地柄を生かした作品を披露してくださった假屋崎さん。
本業のいけばなでは、繰り返し使っているというアーティフィシャルフラワーや、ゴールドのスプレーで塗装した植物を織り交ぜて、あっという間に絢爛豪華な仕上がりに。
身近にあるものも、そのアイディア次第で、驚くようなダイナミックな演出の仕掛けになるのです。
「今年は家族と友人と、手料理を囲んでクリスマスを過ごす予定です。ゲストの皆さんに喜んでもらえるよう、飾りも料理も、想いを込めて準備します」
野バラの実をゴールドに塗装して
もともとピンクのバラのアーティフィシャルフラワーをいけていたところに、白いポインセチアを加えたクリスマスらしい作品。さらにゴールドのスプレーで塗装した野バラの実を差し込んで、よりゴージャスな印象に。
森で拾った枝を使ってミニツリーに
別荘の敷地内で拾ってきたという枝を2〜3本組み合わせてオーナメントをあしらえばあっという間にミニツリーに。「苔が生えているものなんかでも、自然の風合いがあっていいでしょう」と假屋崎さん。花器はガラス作家でもある假屋崎さんの作品。
モンステラを塗装するだけで華やぎが生まれる
夏のイメージのモンステラも、ゴールドにするとがらりと印象が変わる。「生の植物をスプレーで塗装する手法は普段もよく使います。やっぱり生の造形が美しいですからね」。合わせているのはテッポウユリとヒムロスギとワイヤーの星飾り。
假屋崎省吾(かりやざき・しょうご)華道家。東京・銀座「假屋崎省吾花教室」主宰。きものやガラス器のデザイン・プロデュースも行い、華道歴40周年を迎える。2023年11月23日~12月10日に宇都宮・旧篠原家住宅で個展を開催。
http://kariyazaki.jp/2023(次回へ続く。
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