〔特集〕クリスマスのおもてなしアイディア集 高級感ある手作りインテリア 何かとお客さまを招くことの多い12月。高級感ある手作りインテリアで、クリスマスを盛り上げましょう。センスが光る達人たちのクリスマスインテリアや、ご自宅のデコレーションにも役立つ、プロのテクニックを拝見します。
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お菓子で彩るおもてなしツリー
渡辺千尋さん(洋菓子研究家)
お菓子のツリーと、マカロンツリーでお出迎え。
銀座でお菓子教室を主宰する洋菓子研究家の渡辺千尋さんは、幼い頃から手作りの料理とお菓子で家族とゆったり過ごすのがクリスマスの楽しみ。今でも師走恒例のクリスマスレッスンの後は、どれだけ忙しくても必ずツリーを準備して、ご自宅でも小さなパーティを開いているそう。
「クリスマスはその年の集大成として、一年間で身につけた新しいレシピや技を家族や友人に披露しています。大切な人たちと食卓を囲む時間が幸せです」。
シルバーのスタンドにマカロンやサブレを立体的に盛りつける。
スガハラガラスで購入したという器は空洞になっていて、裏から植物などを入れることができる。モミの木の枝を入れてクリスマスムードを演出。
テーブルセッティングや飾りつけは、クリスマスらしく夢のある雰囲気にしたいという渡辺さん。「ゲストのかたが部屋に入ってきたときに『わあっ』と歓声を上げれば大成功です」。
そのコツは“高さを出す”ことだとか。「3段重ねのスタンドを一つ出すだけでもクオリティがぐっと上がります。バランスよく高低差をつけると華やかになりますよ」。
また、お菓子を主役にするためには食器やクロスを落ち着いたトーンで合わせることもポイント。「いちごやベリーの赤が自然と差し色になり、よりお菓子が引き立ちます」。
お菓子尽くしのクリスマスの食卓
フランスで勉強を重ねたという渡辺さんがお手製のマカロンツリーを中心に、ホワイトチョコレートのシャルロットやクリスマスがモチーフのサブレ、抹茶やラズベリーのスノーボールがテーブルを彩る。
サブレのオーナメントツリー
シックなボルドー色のリボンとガラスボールのオーナメント、ゴールドのイルミネーションと一緒に、リースをイメージした丸いサブレを飾りつけ。穴にリボンを通せば簡単にツリーにかけられる。たくさんのお菓子とその甘い香りでゲストをおもてなし。
形を楽しむクリスマスクッキー
トナカイやモミの木、ヒイラギの葉、リースなどをかたどったクッキーは、並べるだけで卓上のデコレーションに。渡辺さんは「もちろん見て楽しむだけでなくおいしいものにしたい」と、それぞれマロンクリームをはさんだりスパイスクッキーにしたりしてアレンジ。
渡辺千尋(わたなべ・ちひろ)東京・銀座で洋菓子教室「Bons Moments!」主宰。フランス菓子をベースに、ティータイムがより楽しくなる提案を行う。
(次回へ続く。
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