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- 阿川佐和子さん、カリスマ着付師から半衿の付け方を教わる。美しく装うためのポイントは?
阿川さんからの「半衿付けをマスターしたい」というリクエストで、実現した石山美津江さん直伝の長襦袢の半衿付け講座。着付けを生業とする石山さんならではの、手早く取り付けられ、美しい着付けにつながるコツを教えていただきました。
石山さん曰く、衿芯の素材が重要とか。
「一度縫い付けたら滅多に外すことがなく、また大事な土台となるため、シワがよらず衿の自然な丸みを叶えるバイアスづかいの三河木綿を選んでください」。
3)衿先は長襦袢に固定しなくてもOK
以上のように、3つのポイントを押さえながら衿芯を縫い付けたら、同じ要領で半衿を重ねて縫い付けます。
「大切な部分は衿肩あきの内側。あとは、ざくざく縫いで大丈夫だと思うと随分と気楽に取り組めます」と阿川さん。
この日は刺繡衿に挑戦したため、着付けた際に花籠の柄ゆきがしっかりと見えるバランスもマスターしたご様子です。白茶色の半衿は肌なじみもよく、お母さま譲りのシックな紬に大人の可憐さをさりげなく足し算。ポージングにもうれしさがあふれ出るようでした。
阿川佐和子(あがわ・さわこ)
©Akinori Ito
作家・エッセイスト 1953年東京生まれ。大学卒業後、テレビ番組でのリポーターを機に、報道番組でのキャスターや司会を務める。映画やドラマに出演するなど女優としても活躍。『週刊文春』(文藝春秋)では対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」を、『婦人公論』(中央公論新社)、『波』(新潮社)他では多くのエッセイを連載。テレビ朝日系列『ビートたけしのTVタックル』にレギュラー出演中。『母の味、だいたい伝授』(新潮社)他、著書多数。
撮影/西山 航(本誌) 着付け/石山美津江 構成・取材/樺澤貴子