アンティークからブランドの逸品まで 一生もののカトラリーと出合う テーブル上でプレートの横に並ぶカトラリーは手で持ち、口に触れる機会の多い物ですが、一度入手すれば破損も少なく、長く愛用できます。子ども、孫の世代にまで使い継いでほしいと思えるカトラリーを探しに出かけてみませんか。
前回の記事はこちら>>銀細工職人が始めた老舗から、ファッションメゾンの逸品まで、手に持って使うカトラリーは、店頭で重さやバランス、感触を確かめて購入するのをおすすめします。
1867年創業。豪華列車、豪華客船でも使われる
Ercuis(エルキューイ)
パリ北部の小さなエルキューイ村の財政立て直しのため、若き牧師が銀製や金銀メッキ製の器を作ったのがブランドの始まり。その美しさは評判を呼び、瞬く間に名声を得ました。現在も一流ホテル、レストラン、オリエント急行や大西洋横断客船でカトラリーが使われています。
フランスのエスプリの効いた意匠に、ヨーロッパの基準を満たす銀メッキ厚を施しているのがブランドの特徴です。
著名デザイナー、アルベルト・ピントによる「パリ」は、古典的な“リュバン クロワゼ(交差したリボン)”のモチーフを現代的にアレンジ。
「Paris」シリーズは左から、デザートフォーク・スプーン各1万560円、デザートナイフ1万4190円。レイノー「マズルカ」プレート1万5400円。すべてSP。
1930年代の豪華客船をイメージした「トラーザ」は円柱状のハンドルに水平線をイメージした細い線が刻まれています。
「Transat」シリーズは左から、デザートフォーク9460円、デザートナイフ1万2540円、デザートスプーン9460円、ティースプーン7040円、コーヒースプーン5940円。すべてSP。
撮影/本誌・大見謝星斗
エルキューイ・レイノー青山店東京都港区北青山3-6-20 KFIビル2階
TEL:03(3797)0911
営業時間:11時~19時
定休日:水曜・日曜・祝日
※素材の表記は、SS=スターリングシルバー(純度92.5%) SP=シルバープレーテッド(銀メッキ) G=ゴールド MOP=マザーオブパール(白蝶貝)
※ナイフは刃がステンレス製の場合があります。
(次回へ続く)
・
特集「一生ものの カトラリーと出合う」の記事一覧はこちら>>>