少し先の未来
2015年に2022年のフランス大統領選を描き、その後の世界の混乱を予言した『服従』が大きな話題を呼んだミシェル・ウエルベックによる自身最大の長編。現在を踏まえながら少し先の未来を描くスリリングなフィクションだ。
舞台は、謎の国際テロが多発するなかで大統領選が行われる2027年のフランス。陰謀論、ポピュリズム、家族と夫婦の価値観の崩壊など世界を覆う問題の行方をまたも予言する。
『滅ぼす』(上・下巻)ミシェル・ウエルベック 著 野崎 歓、齋藤可津子、木内 尭 訳 河出書房新社 装画/引地 渉 装丁/鈴木成一デザイン室
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