実直な和菓子作りで知られる「叶 匠壽庵」が、新しいスタイルの祝い菓子として提案する「あも歌留多(かるた)」は、雅な趣が魅力です。
希少な丹波大納言小豆を熟練の職人が手炊きして作る代表銘菓「あも」をはさむのは、香ばしい滋賀県産もち米の最中種(もなかだね)。そこには、同じ大津市の近江神宮にある小倉百人一首が描かれています。
創業者の芝田清次はかつて、食や土産物を通して地元を盛り上げようと、近江にちなんだ菓子を生み出してきました。地元を愛し、大津とのつながりや日本文化の継承を大切にしたいという想いは、今日まで連綿と受け継がれています。
年末年始限定の「あも歌留多(最中種) 辰」は、天智天皇や紫式部など近江にゆかりがある歌人の4種類に加え、吉祥の象徴とされる干支モチーフが入っており、 いっそう晴れやかな気分を盛り上げます。
豊かな自然と歴史遺産を守り継ぐ地へ想いを馳せつつ、心に潤いをもたらす甘味で幸多き新年を迎えましょう。
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この記事の掲載号
撮影/本誌・西山 航 スタイリング/梶井明美 取材・文/鈴木博美 『家庭画報』2024年1月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。