ショッピング番組の生放送に出演中、瞬く間に商品が売り切れ、あえなく放送終了となることが多いという宮﨑社長。女性たちの心をつかむトークの極意はどこにあるのでしょうか。インタビューを通して伝わってきたのは化粧品への愛情と情熱、使う側に立って物事を考える徹底した消費者目線、そして何より「お客さまの喜ぶ声を聞きたい!」という想いです。
「私自身アトピー肌で悩んだ過去もあり、『肌がきれいになって嬉しい』といっていただけることにいちばんやりがいを感じます」。
キャリアのスタートは、未経験で入社した海外製品を扱う化粧品会社。趣味が高じて仕事に就いたというほど化粧品が好きで、当時からヒットする商品は使った瞬間にわかるといいます。数々の業績を挙げながらも34歳で結婚退職し、「起業家に
なろうとは全く考えていなかった」ものの、類いまれな能力を買われ38歳で社長に。その後、思いがけない災難で大きな借金を負うも、持ち前のバイタリティとよき理解者に恵まれて、人生を巻き返したという経歴の持ち主です。
“素肌に解けない魔法をかけて、人生も素敵に輝いてほしい”という願いを込めた社名「ビ・マジーク」。スイス発の「ビタクリーム」をはじめ、宮﨑さん自身が心から納得した商品だけを取り扱っています。
今回ご紹介するのは次世代エイジングケア成分として世界的に注目される“デアザフラビン”を配合した、オリジナル開発製品。2023年7月の発売以来、驚異的な勢いでリピーターを増やしているサプリメント「ナディアップ」。そして10月、世界初のデアザフラビン配合化粧品として世に送り出したばかりの「スチームバーム24」です。
デアザフラビンとは? 初めて耳にしたかたも多いでしょう。これは 新型ビタミンの一つで、ビタミン B²と似た構造を持つ補酵素です。生命活動に必要なエネルギー産生に欠かせない補酵素NAD+と同様の働きをすることが確認されています。
「健やかで充実した生活を送るためには エネルギーを生み出す力を維持する必要がありますが、年齢とともに体内のNAD+量は減少し、結果、さまざまな変化が現れます。それを補ってくれるのがデアザフラビンなのです」と宮﨑さん。
エネルギー産生をサポートする成分としてはNMNが広く知られていますが、デアザフラビンはその先をいくとされる、まさにホットな成分です。「サプリメントとしてはもちろん、肌にも素晴らしい働きがあり、2022年、私たちの研究チームが
世界で初めて化粧品原料として届け出をし、成分名が登録されました」。
デアザフラビンは頼もしい成分でありながら、水に溶けず、油にも溶けにくい性質があります。宮﨑さんはオリジナル製品をつくるにあたり、成分を確実に届けるための技術「nanoPDS」を採用しています。成分をオイルコートし、分子構造を壊
さずにナノ化する技術で、成分の優れた働きを維持したままデリバリーすることが可能です。
「この製法により、サプリメントは吸収力が大幅にアップしました。化粧品に配合したデアザフラビン(nanoPDS)は弊社ビ・マジークの全世界独占原料。ハリ、艶、引き締め、保湿、きめなど、美肌レベルを総合的に引き上げてくれる最新成分です」。
化粧品はお手入れの最後に使える美容バーム。デアザフラビン、プラセンタエキス、5種類のヒト型セラミドなど選りすぐりの19の美容成分を一つにしてnanoPDS化し、配合しています。
「お手持ちのスキンケアにプラスしてお使いいただけるアイテムです。スチームを含んだようなみずみずしいテクスチャーにこだわりました。肌の体力を底上げし、今よりもっときれいになりたいかたのお気持ちに力強く応えられる製品ができたと自負しています」。
宮﨑さん着用アイテム カーディガン15万9500円 ワンピース7万9200円/ともにカシミカ イヤリング34万1000円 ネックレス37万9500円 リング40万7000円/すべてデビアス フォーエバーマーク※2023年12月に価格改定予定 撮影/鍋島徳恭 ヘア&メイク/Eita〈Iris〉 スタイリング/馬渕友野(人物) 高橋尚美(静物) 取材・文/佐藤由喜美 『家庭画報』2024年1月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。