服部道子プロに教わる 人生を豊かにするゴルフ ゴルフは老若男女、上級者や初心者にかかわらず、一緒にプレーを楽しめるスポーツです。自然と一体になりながら、脳と体を刺激する。人生100年時代、ゴルフを通じて健康に豊かに過ごすための秘訣を服部道子プロから教わります。
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国を背負って闘う選手が最大の力を発揮するために
パリ五輪が2024年夏に迫っています。男子は8月1日、女子は7日より個人戦が開幕します。16年のリオ大会で、112年ぶりに競技復活を果たしたゴルフ。
東京大会で初めて五輪を経験し、人々に与えるインパクトや4年に一度、日の丸を背負って闘う選手の思いの大きさは、メジャートーナメントとまた違う特別な舞台であることを実感しました。
今回は、パリ五輪にかける私たちの意気込みをお伝えできればと思います。
パリ五輪の舞台「ル・ゴルフ・ナショナル」アルバトロスコース。浮島のような18番パー4の劇的な展開に注目を。写真/David Cannon〈Getty Images〉
闘いの舞台はヴェルサイユ宮殿にほど近い「ル・ゴルフ・ナショナル」。欧州大陸最古の世界大会「フランスオープン」の本拠地となっている由緒あるゴルフ場です。
2018年には、2年に一度行われる米国対欧州のツアー選手対抗戦「ライダーカップ」の開催地に。8万人を収容できる広大さを誇る。写真/David Cannon〈Getty Images〉
比較的フラットなコースに、池やバンカーが巧妙に待ち構える難コース。
池に絡むホールが多く、最終4ホールは全て池に面する。写真/Ross Kinnaird〈Getty Images〉
五輪では、国際ゴルフ連盟が芝の状態から練習場の整備に至るまで厳格にセッティングを行うため、より質と難易度の高いコースが完成します。
そして選手にとって何より難しいのは、大舞台にコンディションを合わせること。ゴルフは大会の約1か月前、6月末の世界ランキングで代表が決定します。
代表争いの疲労が残る中、短期間で万全の状態に仕上げなければなりません。慣れない地でも最大限の実力が発揮できるように、サポート陣は心地よい拠点づくりや栄養面の管理、モチベーションを上げる機能的なウェア製作など、多方面から環境整備に努めます。
東京五輪にて。女子コーチの服部プロ、代表の稲見萌寧選手、畑岡奈紗選手。写真/アフロスポーツ
通常の試合は60人いれば60位まで順位が決まります。しかし五輪はメダリストかそれ以外かのみ。国のため、生涯の誇りのため、強い思いで挑む我々が目指すのは、金メダル。応援をお願いします!
〔服部道子プロに教わりました〕
Q 冬の寒さ対策になる服装を教えてください
A 服装は極力身軽にして手先を温めるのがおすすめです寒いからといって何枚も着こむと、かさばってスイングがしづらくなってしまいます。
私は、薄くストレッチ性のある発熱素材のインナーを着て、お腹と背中に使い捨てカイロを貼り、身軽さを大切にしています。
ラウンド中、打っている時間は一瞬で、歩いたり待っている時間がほとんどです。寒さで手先の感覚が鈍らないように、また、スイングする時は足先の踏ん張りも重要なので、手袋や靴の中にも使い捨てカイロを入れて常に温めるとよいでしょう。
私は、体の中から温めるために生姜紅茶を好んで飲んでいます。
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服部道子(はっとりみちこ)
11歳からゴルフを始め、1984年に日本女子アマ選手権を当時の史上最年少で初制覇。1985年、全米女子アマを当時の史上最年少かつ日本人として初優勝。アメリカ・テキサス大学に留学しNCAAリーグで10勝。1998年に年間5勝を挙げて賞金女王に輝く。現在はゴルフオリンピック日本代表女子コーチを務める。著書に『好転力』(世界文化社)。ゴルフトーナメントのテレビ解説やコラム執筆でも活躍。
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