新世代の鍼灸師に訊く 第1回(2) 更年期前後は心身のトラブルを起こしやすくなる時期です。お医者さんにみてもらうほどの不調ではないけれどQOL(生活の質)が損なわれる、病院にかかっていても症状が慢性化しそれほど改善しないといったことも多々あります。こんなときに頼りになるのが東洋医学です。気軽にかかれる鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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スキマ時間でやってみよう! 簡単セルフケア
金井友佑(かない・ゆうすけ)先生
木更津杏林堂 副院長 金井友佑先生
1987年、千葉県生まれ。鳥取大学医学部生命科学科卒業。筑波大学大学院人間総合科学研究科フロンティア医科学修士課程修了。鍼灸師の資格を取得後、神経内科研修、クリニック勤務などを経て現職。鍼灸の未来を切り拓くべく、学術活動やネットワークづくりに精力的に取り組む。予防鍼灸研究会会長。WEBメディア「ハリトヒト。」代表。
体と心の緊張を緩める背伸びストレッチ&ツボの温熱刺激
「未病を予防するためにセルフケアの方法をアドバイスすることも鍼灸師の得意分野です」。セルフケアは継続することが大切なので、金井先生は取り組みやすさを重視します。
日頃のセルフケアとして緊張を緩める背伸びストレッチと、自律神経だけでなく精神的な疲れにも効果があるとされる「労宮(ろうきゅう)」を温熱刺激する方法を教えてもらいました。
毎日の生活に積極的に取り入れて、自律神経を整えていきましょう。
背伸びストレッチ 1
両手を組み、息を吐きながら、両腕をゆっくり上げて背伸びをする。このとき視線は斜め上に向け、上腕を耳につけるようにするとよく伸びる。ぐーっと伸びたらストンと手を下ろし脱力する。この動きを数回繰り返す。
背伸びストレッチ 2
背伸びした後、そのまま息を吐きながら、両腕をゆっくり左に傾ける。息を吸いながらもとに戻し、反対側も同様に行う。この動きを数回繰り返す。
ツボの温熱刺激
温かい飲み物が入っているマグカップを両手で包み込み、手のひらの中央にあるツボ「労宮」を温熱刺激する。やけどをしないよう飲み物の温度に気をつける。
鍼灸をもっと知りたい人に役立つWEBサイト「ハリトヒト。」
金井先生を含む新世代の鍼灸師が中心になって運営するWEBサイト「ハリトヒト。」は鍼灸師の交流や学びを目的としたサイトですが、掲載されているインタビュー記事や鍼灸院マップは鍼灸をもっと知りたい人・活用したい人にも参考になります。
WEBサイト「ハリトヒト。」
診療案内
千葉県木更津市大和2-12-8
TEL:0438(23)0366 要予約
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月曜・火曜・水曜・金曜 14時~18時
木曜 14時~16時 土曜 14時~17時
休診日/日曜・祝日
診療費/初診料2200円(税込み)
鍼灸治療6000円(税込み)
駐車場あり(7台)
http://kisaradu.com・
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