〔特集〕55周年を迎えた“ねむの木学園” 宮城まり子が築いた心の学校 2020年3月21日、ご自身の誕生日に逝去された宮城まり子さん。障害を持つ子どもたちと寝食をともにし、情熱を注いだ「ねむの木学園」は“宮城さんのすべて”でした。そのスピリットが受け継がれている“心の学校”の今をお届けします。
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「あなたたちは2人で1人なのよ」。“お母さん”の遺した言葉を実感する
ねむの木学園の開園初期から在籍し、現在は「ねむの木こども美術館」の館長を務める“ほんめつとむ”さん(右)と「吉行淳之介文学館」館長の“ほんめとしみつ”さん(左)。
「ねむの木学園」に暮らす子どもたちにとって、宮城まり子さんは園長という立場を超え、“お母さん”と呼ばれる母親のような存在でした。
学園の創立当初から宮城さんとともに過ごしてきた“ほんめとしみつ”さんと“ほんめつとむ”さんは宮城さんの遺志を受け継ぎ、子どもたちを牽引する存在として活躍しています。としみつさんはつとむさんより5歳年上で、血のつながりはないものの、本当の兄弟のような関係です。彼らの心に強く残っている宮城さんの言葉を伺うと、まずはつとむさんが答えてくれました。
つとむさんと宮城さんの写真が入ったペンダントトップ。