シリーズ4冊が好評発売中の「いちばん親切な着物の教科書シリーズ」(世界文化社)より、新春から役立つ着物知識を全10回でお届け。第5回は『着物の髪型』から一部を抜粋して、自分でできて和洋問わず合わせられる、便利な夜会巻きを伝授します。
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3ステップでつくる基本の夜会巻き
髪型のセルフアレンジができれば、もっと着物が身近になります。スタイリングのポイントはなんといっても下準備。事前に「巻く」「ワックスを全体につける」「ブラッシングする」。この3つの下準備を行うことで、スタイリングがぐっと簡単になります。
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自分で行う着物のまとめ髪は「下準備」こそが鍵!>>1.ねじり上げる
衿足がたるまないよう根元を支えながらねじり上げるのが、きれいに仕上がるコツです。
※ポイントバックでひとつにまとめるときは下を向かず、斜め上を見ながらまとめると衿足にたるみができません。
1-1 低い位置でまとめる。
1-2 親指を軸にねじる。
1-3 根元を押さえる。
1-4 ねじり上げる。
2.ピンを挿す
上から3 ヶ所ほど挿します。基本のピンワークを覚えておきましょう。
2-1 毛を少量はさみながら垂直に挿す。
2-2 奥に倒す。
2-3 ねじってきた方向に挿し込む。
3. 毛先をまとめる
上に出た毛先は丸めてシニヨンにし、何ヶ所かピンでとめる。
完成!