エレガンスの最高峰 パリ本店の秘密 ディオール 美の殿堂を訪ねて 1946年に、クリスチャン・ディオールが自分の名を冠したクチュールメゾンを開いた場所、それがモンテーニュ通り30番地でした。以来、メゾンの成長を見守ってきた館は、2年間の改装を経て、2022年全く新しい姿に生まれ変わりました。ブティック、オートクチュールのサロン、レストラン、ギャラリー、そして1日1組だけ泊まることのできるスイートまで、ディオールのすべてを堪能できる夢の館にご案内します。
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パリ本店で、ムッシュが愛した味を楽しむ
ブティック1階の中庭に面したカフェ「ラ パティスリー ディオール」。ブティックの営業時間中に合わせて、朝食からティータイムまで楽しいひとときが過ごせる。ガラス張りのガーデンはグリーンが豊かで、アート作品は季節ごとに変わる。撮影時には天井から、ポルトガル在住アーティスト、ジョアナ・ヴァスコンセロスの大作が。
ショッピングの合間に立ち寄りたいカフェ「ラ パティスリー ディオール」
ガラス天井の下のひときわ明るい一角は、緑溢れる庭園のようです。木々や花の間にガーデン用のテーブルと椅子が並び、一日中くつろげるカフェ「ラ パティスリー ディオール」となっています。
ショッピングの合間のひとやすみに、ディオールにちなんだ星形のガトーを味わえば、迷っていた買い物もすっきり決められるはず。
「ラ パティスリー ディオール」のアイコン、ガトー・ショコラ「レトワール」。濃厚なチョコレートがさまざまなテクスチャーで楽しめる。シーズンごとにフレーバーが変わる。
「ラ パティスリー ディオール」のアイコン的存在の「レトワール」は、若きムッシュが道で拾い、起業を決心する決め手となった、星形の馬車の部品にちなんだラッキーモチーフなのです。
「ムッシュ ディオール」で至高の一皿を堪能
ブティック2階にあるのは、レストラン「ムッシュ ディオール」です。
レストラン「ムッシュ ディオール」の店内。 左・テーブルウェアは、この店のためにアイコンのエトワールをあしらったプレートと、カナージュモチーフのカラフルなグラスを用いている。 右・目の覚めるような赤い壁は、写真がコラージュされた、フランス人アーティスト、ギ・リモーヌの作品。ディオールらしい千鳥格子の椅子と呼応して。
モンテーニュ通りのパラスホテル「プラザ・アテネ」のメインダイニングのシェフも務める注目のジャン・アンベールが手がけたメニューは、ムッシュへのオマージュと、斬新なビジュアルと、伝統的フランス料理の確かな技術が共存した本格派。
ムッシュの愛したレシピをもとにした「ウフ クリスチャン ディオール」は、チキンベースの香ばしいジュレに包まれた絶妙に半熟の卵料理。キャビアと浅葱のクリームと合わせて。
自身も料理に精通しレシピ本も残しているムッシュ。至高の一皿を通して、ムッシュへの理解をさらに深めることができます。
ラ ブティック 30 モンテーニュ住所:30, avenue Montaigne 75008 Paris
TEL:+33(0)1 57 96 19 47
営業時間:10時~20時(月曜~金曜) 11時~19時(土曜~日曜)
Monsieur Dior(レストラン)営業時間:11時30分~20時(月曜~金曜) 11時30分~19時(土曜~日曜)
定休日:1月1日、5月1日、12月25日