特集 京都の料亭「木乃婦」主人に習う、一日でできる本格おせち」家族揃って新しい年を無事に迎えられることに感謝し、手作りしたおせち料理をお正月に皆で囲む──日本人が大切にしてきた食文化です。この中から数品でもいいので手作りしてみましょう。家族の絆が今まで以上に深まるはずです。
記事一覧>>一日でできる本格おせち番外編お正月の祝い膳に欠かせない、縁起や願いが込められた祝い肴。黒豆と数の子は、調理に少し時間がかかりますが、丁寧に手作りすればおいしさもひとしおです。
数の子
子孫繁栄を祈念していただく一品。塩抜きをしすぎないように注意して、だしと薄口醬油の味を含ませます。
【材料・作りやすい分量】
数の子(塩蔵)200グラム、A(だし600ml 薄口醬油・みりん・酒各50ml)、かつお玉(かつお節をガーゼで包んだもの)10グラム、塩適量
【作り方】
(1)数の子は塩水(水1Lに対して塩小さじ1)に半日つけ、塩抜きをする。薄皮をむく。
(2)鍋にAを入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら冷ます。
(3)容器に(1)と(2)、かつお玉を入れて5〜6時間漬ける。
髙橋拓児さん(たかはし・たくじ)日本料理、仕出しに定評がある京都の料亭「木乃婦」の3代目主人。伝統的な京料理に科学的な調理技法を取り入れた料理を提案。日本の食文化を次代につなぐ活動にも尽力している。
京都市下京区岩戸山町416 TEL:075(352)0001
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