日本の聖地を訪ねて 日本人は古来、自然の中に八百万の神々を見出し大切にしてきました。神聖なる力や自然の美しさを感じられる聖地を数秘研究家のともこさんが訪ねます。新時代の開運の縁となりますように。
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ともこ(磨雲木)
数秘研究家・コラムニスト。数秘の智慧を生活に生かし、しなやかで心地よい暮らしを送るヒントを伝えている。個人セッションのほか、カルチャースクールでの講義も行い、人気を集めている。初となる著書『誕生日が教えてくれる本当のあなた』(世界文化社)が絶賛発売中。
開放的なパノラマが広がる十和田湖。四季折々に表情を変える。
青龍が住まう水の聖地
十和田湖・奥入瀬渓流
本州最北の地・青森県。日本屈指の霊山である恐山をはじめ、自然を感じられるパワースポットが数多く存在します。今回は青森総鎮守・善知鳥(うとう)神社から旅が始まりました。
現在の青森市が、善知鳥村と呼ばれていたことから「青森市発祥の地」と呼ばれ、主祭神として宗像三女神が祀られています。境内裏手には湧き水の「龍神乃水」があり、中心街にありながら静謐な空気が流れ、人生の導きの神として、今なお篤く信仰されています。
令和6年の十二支は辰。十二支の中で唯一の想像上の動物である龍ですが、水神ともいわれる龍のパワーを県内でいちばん感じられるのは、二重カルデラ湖「十和田湖」です。青森県十和田市と秋田県鹿角郡(かづのぐん)小坂町にまたがる湖で、最大水深は327メートルと日本で3番目、面積では13番目で、間近で見る湖面の青さはなんとも神秘的な色です。
十和田神社。杉木立の参道を抜け、石段を上ると荘厳な拝殿が建つ。
山伏が実際に修行を行ったという開運の小道。道中に6つの鳥居が並ぶ。
湖畔にある十和田神社は、その昔「十和田山青龍大権現」を祀っていて、山伏の修験道場であったことから北東北三大霊場の一つになっています。遊覧船に乗り青龍の背に乗った気分を味わい、湖畔で景色を眺め氣浴するとよいでしょう。
約14キロの流れのなかに、滝や清流、岩など、たくさんの見どころがある奥入瀬渓流。
また、「奥入瀬渓流」と呼ばれる奥入瀬川の上流部14キロは、豊かな水の流れとともに遊歩道の散策が楽しめます。「氣」を正面から受ける形になるよう、下流から上流に向かって進むと、効果的にパワーをチャージできるでしょう。
青龍が住まう東北の地には、元氣の源を生み出す水の聖地がありました。
ブナの天然林が生い茂る「蔦七沼(つたななぬま)」と呼ばれる湖沼の一つ、蔦沼。秋の早朝には水面に真っ赤に染まった紅葉が鮮やかに映る。
取材裏話を音声でお楽しみください!誌面ではご紹介しきれなかった情報や、取材時の裏話をともこ先生にうかがいました。
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