1.村元さん「ベストプログラム」編
インタビューで、村元さんにとってのベストプログラムをお尋ねしたところ、「プログラムの内容でしょうか。出来でしょうか?」と真剣な表情。せっかくなので両方お聞きしてみました。誌面では文字数の関係ですべてを書ききれなかったので、補足して改めてご紹介します。
「プログラムの内容でベストだと思っているのは?」との問いには「2021/22シーズンの『Soran Bushi&Koto』です。ソーラン節はまさに“かなだい”のプログラムだと思うので。コンセプトも衣装もばっちりでしたし、自信も持てました。一番好きなプログラムです」。
続けて、演技の出来が心に残っているプログラムとして「2022/23シーズンの世界選手権での『オペラ座の怪人』と、2021/22シーズンにポーランド・ワルシャワ杯で演じた『ラ・バヤデール』」を挙げた村元さん。「21年11月、ワルシャワ杯のフリーダンスで『ラ・バヤデール』を滑っているとき、初めてゾーンに入る体験をしました。最後まで足がまったく疲れなかったんです! 自分としても本当に驚く状態のまま、演技を終えることができました。あと忘れられないのは、世界選手権での『オペラ座の怪人』。このときもゾーンに入った感覚でした」
演技経験豊富な村元さんにとっても、それは珍しい感覚なのかをお尋ねすると、「レアな体験です! 何をしてもまったく疲れず、ミスをする気もしない不思議な感覚でした。特に『オペラ座の怪人』は、大ちゃんがシングル時代の2007/08シーズンにも演じていて、しかも深い縁がある、さいたまスーパーアリーナで開催される世界選手権で披露できるなんて、とても感慨深かったです」。
南船橋駅近くにある三井不動産アイスパーク船橋にて。練習を終え、お疲れでもノーメイクでも輝く笑顔の村元さん。写真/坂本正行
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