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おせちを使ったアレンジレシピ「鯛袱紗焼きのかにあんかけ」と「海老松風玉子丼」

2023.12.28

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特集 京都の料亭「木乃婦」主人に習う、一日でできる本格おせち」
家族揃って新しい年を無事に迎えられることに感謝し、手作りしたおせち料理をお正月に皆で囲む──日本人が大切にしてきた食文化です。この中から数品でもいいので手作りしてみましょう。家族の絆が今まで以上に深まるはずです。この特集一覧はこちら>>

余った食材・たくさんできた料理を“味変”で楽しむ

人数分以上に作って、余ってしまったおせち料理。もったいないと思いつつも元日を過ぎると味に飽きてしまい、2日目以降に重箱にそのまま追加してもなかなか手が伸びません。そんなときに見た目や仕立てを新しくすると印象も味も変わり、おせちで作ったとは思えない喜ばれる一品になります。

時間が経つと硬くなってしまう肉や魚は温め、鴨ロースは小鍋に仕立て鯛袱紗焼きはかにあんをかけるとあつあつのご馳走に。おせちはご飯との相性もよく、ひと手間でちょっと贅沢な一品ができ上がります。

鯛袱紗焼きのかにあんかけ

鯛袱紗焼きは温め直すとふっくら。あんにはかに蕪巻きで残ったかにの脚の身を使います。

【材料・2人分】

鯛袱紗焼き8切れ、かにの棒身80グラム(かに蕪巻きの残り)、A(だし200ml 薄口醬油15ml 酒10ml 塩少々)、軸三つ葉・水溶き葛・しょうが各適量

【作り方】

(1)鯛袱紗焼きは温めて切り分ける。軸三つ葉は刻んで水にさらす。
(2)鍋にAを入れて火にかけ、沸いたらかにの身を入れる。再び沸いたら水溶き葛を回し入れ、とろみがついたら火を止める。

(3)鯛袱紗焼きを器に盛り、(2)をかけて(1)の軸三つ葉をふり、おろししょうがをのせる。

海老松風玉子丼

三つ葉とともに溶いた卵でとじ、ご飯にのせて玉じめに。海老松風は薄く切るのがポイントです。

【材料・1人分】

海老松風4個、卵2個、A(だし200ml 醬油・酒・みりん各20ml)、三つ葉・ご飯・粉山椒各適量

【作り方】

(1)海老松風は3ミリ厚さに切る。三つ葉は1.5センチ長さに切る。
(2)鍋にAを入れて火にかけ、沸いたら海老松風を入れる。再び沸いたら割りほぐした卵を回し入れ、軽く混ぜて三つ葉を散らす。
(3)小丼にご飯を盛り、(2)をのせ、粉山椒をふる。


髙橋拓児さん(たかはし・たくじ)
日本料理、仕出しに定評がある京都の料亭「木乃婦」の3代目主人。伝統的な京料理に科学的な調理技法を取り入れた料理を提案。日本の食文化を次代につなぐ活動にも尽力している。
京都市下京区岩戸山町416 TEL:075(352)0001

・この特集の一覧はこちら>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年01月号

家庭画報 2024年01月号

調理/髙橋拓児(木乃婦) 撮影/大道雪代 取材・文/西村晶子

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