いくつもの伝説に彩られた、21世紀のキング オブ ダイヤモンド、「グラフ」の旗艦店へ
もう迷わない! ジュエリー&ウォッチ選び 第8回「グラフ」 ジュエリーや時計は「一生もの」。では私たちは、いつになったら「一生もの」と巡り合えるのでしょう? 40代以降は、自ら「一生もの」に出会う旅に出る時期だと、スタイリストのおおさわ千春さんは言います。この連載では、毎月、おおさわさんと、家庭画報.com編集長の鈴木が人気のジュエラーを訪ね、今の、そしてこれからの人生を共に歩むジュエリー&ウォッチを探します。
第8回は21世紀のキング オブ ダイヤモンド「グラフ」を訪問。ほかのジュエラーとは一線を画す、その魅力に迫ります。
前回の記事を読む>> 街ゆく人の足取りも、年末の賑わいに合わせてどこか華やぐ12月。おおさわさんと鈴木が訪れたのは、フェスティブな気分をさらに盛り上げてくれる「グラフ銀座本店」。ダイヤモンドのきらめきが店内を照らすまばゆいばかりの空間で、今回の一生もの探しがスタートしました。
ダイヤモンドを見る目とビジネスセンス。1960年、22歳でグラフを設立した創業者、ローレンス・グラフ氏
おおさわ:なんて明るくて幸せな“気”に満ちた空間なんでしょう。グラフ銀座本店を訪問するたびにとても幸せな気持ちになります。
鈴木:本当ですね。ブティック全体がダイヤモンドのオーラに包まれているようです。
おおさわ:グラフは、創業者のローレンス・グラフ氏が1代で築き上げたブランドですよね。
鈴木:はい。15歳でロンドンにあるダイヤモンド工房で働き始めたグラフ氏は、18歳で独立、1960年22歳のときにグラフを設立したそうです。
おおさわ:22歳! すごい才覚があったんですね。
鈴木:やがて初の店舗を構え、アジア諸国の大富豪や中東の王族や石油王たちの信頼を勝ち得ていくという、まさにサクセスストーリー。1974年にはナイツブリッジに、そして1993年には高級ブティックが並ぶニューボンドストリートに移転したそうです。
おおさわ:ダイヤモンドを見る目と、ビジネスセンスが両方備わっていたからこそ、成し得たことなんでしょうけれど、それにしても破竹の勢い。
鈴木:2000年に海外進出をスタートして、日本には現在10店舗があります。その総本山がこのグラフ銀座本店というわけです。
原石の入手からジュエリー制作までの一貫生産だからこそ、群を抜いたクオリティコントロールとコストパフォーマンスが叶う
「ザ グラフ アイコン」 右から、クッションカット ダイヤモンドリング(センター1.51ct)552万5000円~ オーバル&ペアシェイプ ダイヤモンド ドロップペンダント(ペアシェイプドロップ0.7ct)209万円 ハートシェイプ ダイヤモンド リング(センター1.5ct)552万5000円 オーバルシェイプ ダイヤモンド ペンダント(センター0.7ct)129万円
鈴木:グラフ最大の特徴は、「原石の入手からジュエリー制作までの一貫生産」にあります。
おおさわ:これがほかのジュエラーとは圧倒的に違うところですね。
鈴木:世界各地の鉱山とネットワークを結んで、最高の原石を集める。それを世界5か所に所有している研磨工場でカットして、選りすぐりの石だけがロンドンの工房へ集められ、職人たちの手によってジュエリーになるそうです。ということは……。
おおさわ:クオリティコントロールが完璧ということですね!
鈴木:そうなんです、本当にいいダイヤモンドだけがグラフに集まってくる仕組みになっているんですね。しかも、間に業者などが入らないからコストがかからないわけです。
おおさわ:だから品質は高く、価格は非常に適性である、と。なるほど、そういうことだったんですか。なんだかとっても納得しました。
歴史に名を残す巨大なダイヤモンドをいくつもカットしてきたグラフ
鈴木:グラフはこれまでに、いくつもの“当時世界最大級”のダイヤモンドをカットしてきたそうなのですが、私がびっくりしたのは「レセディ ラ ロナ」という名前の原石です。おおさわさん、いったい何カラットあったと思います?
おおさわ:え……そんな急に言われてもわかりません!
鈴木:ですよね。驚くなかれ、1109ctですって。
おおさわ:1109ct? 全然想像ができません。
「レセディ ラ ロナ」からカットされた302ctの世界最大のスクエア エメラルドカット ダイヤモンド。
鈴木:その原石から、約18か月かけて302ctの世界最大のスクエア エメラルドカット ダイヤモンド「ザ グラフ レセディ ラ ロナ」を含む、全部で67石のダイヤモンドが誕生したそうです。それ以外にも、2000年にカットした90.97ctの「ザ アイコン」というダイヤモンドも有名です。
おおさわ:そういえば、「ザ アイコン」にちなんだ「ザ グラフ アイコン」というコレクションがありますよね。
鈴木:センターのダイヤモンドを隙間なくパヴェセッティングで取り囲んだコレクションです。石を留める爪が極めて小さくて、肉眼だとセンターとパヴェが一体化して大粒のダイヤモンドに見えるんです。
大粒のダイヤモンドジュエリー。おおさわ流・装い方の極意は、“自分の肌の一部”にしてしまうこと!
鈴木:こんなに大粒だと、つい私なんかは身構えてしまうのですが、どういうふうにつけると素敵に見えるのか、ぜひおおさわさんに教えていただきたいです。
おおさわ:できれば毎日、身につけることです。自分に溶け込ませること、これに尽きます。
鈴木:服を選ばず、ということですか?
おおさわ:もちろん様々なオケージョンはあると思いますが、それも含めて日々の自分らしいファッションになじませてしまうこと。大人になると、いろいろエネルギー不足になってくるじゃないですか。そういう自分に輝きを加えるのがダイヤモンドジュエリーの力。メイクして、お洋服着て、最後にダイヤモンドをつけた瞬間に、さぁ、今日も頑張ろうっていうスイッチが入る。そうなると、もうダイヤモンドを身につけずにはいられなくなるんです。
ダイヤモンドのリボンをそっと結い上げたようなティルダズ ボウ コレクション
鈴木:大粒の美しさもありますが、グラフのデザイン力に驚くのが「ティルダズ ボウ」というリボンをモチーフにしたコレクションです。
おおさわ:端を引っ張ったらスルスルとほどけそうなほど、リアルなリボンモチーフですね。
「ザ ティルダズ ボウ」ペンダント(ペアシェイプドロップ0.7ct)438万円 ティルダズボウ リング227万円 バングル375万円
鈴木:よく見ると、立体的なリボンの様々な面に、いろいろなカットで大きさも異なるダイヤモンドがとても緻密にセッティングされているんです。
おおさわ:先ほど、グラフのビジネスセンスという話がありましたけれど、それもやっぱり、このデザイン力があってこそですよね。とにかくどこから見ても美しい。アートみたいです。
鈴木:しかもね、つけやすいんですよ。ペンダントのチェーンの留め具部分がスライド式のアジャスターになっていて、引っ張れば簡単に長さ調整ができたり、バングルもアーム部分がしなる設計で、手首に負荷なくつけられます。
おおさわ:デザイン力に技術力、本当に素晴らしいですね。
身につける人に寄り添って、輝きを増していく──それが最高峰ダイヤモンドの真の実力
鈴木:そしておおさわさんが身につけていらっしゃるまばゆいほどのダイヤモンド!
おおさわ:はい、「ザ クラシック グラフ」というコレクションの数々です。
鈴木:そのブレスレットなんて、テニスブレスレットの域を超えていますね。本当にまぶしい!
「ザ クラシック グラフ」マルチシェイプ ダイヤモンド アブストラクト リング(人さし指)1404万円 エメラルドカット ダイヤモンド エタニティ リング(薬指)312万5000円 エメラルドカット ダイヤモンド ブレスレット2187万円
おおさわ:でも私くらいの年齢になると、これくらいがいいんです。このボリューム感をさらっと毎日身につけているとね、そのうちダイヤモンドがちゃんとその人に似合うようになってくれるものなんです。
鈴木:本当に? ダイヤモンドって賢いんですね。身につける人に合わせてくれるなんて……。
おおさわ:だからね、もし買おうかどうしようか迷ったら、何度でもブティックに見に行って、身につけてみることが大切です。そのうちに、自分とダイヤモンドの距離感がどんどん変化していきます。一生のパートナーになる運命のものなら、必ず「今だ、今こそ手に入れよう」っていうときがくる。その瞬間を逃さないことが大切なんです。
鈴木:そうなんですね……。実は私も今、すごく迷っているリングがあって(笑)。また近々、グラフ銀座本店に足を運んでみようかしら。
バリエーション豊富なティルダズ ボウ コレクション
「ザ ティルダズ ボウ」ブレスレット938万円 リング657万円
「ザ ティルダズ ボウ」ネックレス1641万円 ウォッチ938万円
「“一生ものジュエリー”を探す旅へ~グラフ編~」動画公開中
グラフ 銀座本店
東京都中央区銀座3-3-1
電話 03-6228-7732
営業時間 11時~20時
お問い合わせ/
グラフダイヤモンズジャパン クライアントサービス
フリーダイヤル 0120-667-687
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