辰年生まれの時代の顔がまとう “年男年女”の 正月きもの 個性が際立つ晴れ着姿でご登場くださったのは、十二支の中でも架空の動物であり、隆盛の象徴とされる辰(龍)年生まれの皆さん。お仕事にかける思いや原動力、新年の抱負を伺いました。
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大島優子さん
大河ドラマ出演がきっかけできもの好きになり、ご自身の結婚式では白無垢と振袖を着用。お子さんのお宮参りなどの行事も和装で出かけているという俳優の大島優子さんは、朱色の訪問着に袖を通すと、「ちょっと大きめな柄で、ノスタルジックな色合いが、お正月の気分に合いますね」と楽しそうに微笑みました。
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フォトギャラリーを見る>> お正月らしい朱色地に金箔で橘を描き、絵草子文様を加えた訪問着。アクティブな大島さんに合わせて、帯は紫や空色を織り込んだ地に花の丸や波文を織り出した現代感覚の袋帯をセレクト。きもの・帯/豊中・織元 半衿・帯揚げ/加藤萬 帯締め/道明 髪飾り/かづら清老舗 履物/銀座ぜん屋本店
2022年暮れのご出産以来、仕事をセーブして、子育て中心の日々を送ってきた大島さん。
「子どもが生まれてから、初めての感情を毎日味わっています。どんな小さな出来事も、この子にとっては人生を形づくる貴重な時間。一分一秒まで大事にしなくちゃと思えます。そういいながら、子育てに慣れるまでは本当に大変でした。最近になって、ようやく少し余裕が出てきた感じです」。
そんななか、2023年10月に6年ぶりとなるファンミーティングを開催。集まった1400人のファンの多くが、待ちに待った大島さんとの再会に涙する姿を目の当たりにし、「ファンの人たちの励みになるような人でいたい」と改めて感じたといいます。
「自分のなかに沸々と湧き上がるエネルギーを感じています」
2024年には本格的に仕事に復帰する予定という大島さんは、「不安であり、楽しみ」と打ち明けます。
「1年間作品に出ていなかったので大丈夫かな?という不安と、結婚、出産をする前の自分と同じじゃダメ、越えていかなきゃ、というプレッシャーもあります。でも、プライベートと向き合った時間に吸収したものをどれだけ放出できるかというのは、とても楽しみ。自分のなかに沸々と湧き上がるエネルギーを感じています(笑)」。
母になって、明るさとタフさに磨きがかかった大島さんでした。
大島優子(おおしま・ゆうこ)1988年栃木県生まれ。子役を経て、2006年から2014年までAKB48の中心メンバーとして活躍。映画『紙の月』で第38回日本アカデミー賞優秀助演女優賞ほか多くの賞を受賞。連続テレビ小説『スカーレット』や大河ドラマ『青天を衝け』など、多くの話題作で好演している。
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