洋服もきものもお洒落にきまるコート
洋服ときもの、どちらのスタイルでもお洒落に、快適にまとえるコートが誕生しました。手がけたのは、ファッションときものを愛する3人の女性によるブランド「KOTOWA」。
「世の中にある和洋兼用のコートというと、どうしても和装の要素が強いものが多くて。クラシカルな雰囲気がありながらモダンにまとえるコートがあったらいいなと、以前から思っていました」と語るのは、KOTOWAメンバーのひとりで、きもの編集者・クリエイティブディレクターとして活躍する樺澤貴子さん。
きもののスタイリングも行うミュージシャンのマドモアゼル・ユリアさん、和装ブランドを主宰する久山美樹さん、そして樺澤さんの3人が同じ思いで意気投合。「世の中にないならば自分たちでつくろう」と、ブランドのデビューアイテムとなる「デュオ コート」の制作が始まりました。
デザインのイメージソースは1950年代のパリ オートクチュール。大きなラペルとダブルの前立てで程よいトラッド感を演出。バックスタイルは、きものを着たときに帯のお太鼓を包み込む滑らかなAライン。モデルはマドモアゼル・ユリアさん。コート(グレー)16万5000円/KOTOWA
KOTOWAの「デュオ コート」。ブランド名には、「和洋を問わず“古都”に息づく美意識を“和える”」と、「“ことさら”に“和“のスタイルを楽しむ」という、2つの意味が込められているそう。コート(黒)16万5000円/KOTOWA
きものにフィット!工夫を凝らしたデザイン
試作に試作を重ねて完成したのは、「和装
でも着れる」のではなく、まとうことできもの姿が美しく際立つコート。一番苦労したのは襟だといいます。「洋服ブランドのコートを着物に兼用しようとすると、袖はドルマンスリーブやマントのデザインでなんとか対応できるものの、衣紋を抜いて着るきものとコートの襟はどうしてもフィットしません。せっかくお洒落なコートを選んでも形は崩れるし、着心地もいまいちで、ジレンマがありました」と樺澤さん。
隠しボタンで、襟を詰めても着られる。
こうした不満を解消すべく、KOTOWAのコートは、抜き衣紋に寄り添うようなカーブを描きつつ、洋服でまとっても違和感がないよう切れ込みを入れたビッグラペルを採用。何度も試作を繰り返して調整した形に「結果的にショールカラーほどコンサバにならず、モダンな雰囲気が生まれたと思っています」(樺澤さん)。
袖のデザインにも並々ならぬこだわりが。メンズコートに用いられる技術を参考に、フロントはセットインスリーブ(通常の袖)、バックをラグランスリーブ(襟ぐりの上から袖下にかけて斜めに切り替わる袖)にしたハイブリッドな形。腕が動かしやすく、見た目はすっきりと着られます。
「デュオ コート」オーダー会
【大阪】~2024年1月16日(火)場所:阪急うめだ本店(大阪府大阪市北区角田町8−7)
6階「THE D GALLERY」- MODEな KIMONO STYLE 2024
時間:10時~20時
※1月14日(日)はマドモアゼル・ユリアさんのトークショーが開催予定
【東京】2024年1月12日(金) 場所:日本橋髙島屋(東京都中央区日本橋2-4-1)
本館8階 催事会場「七緒の和トセトラ2024」
時間:11時~18時
※15時から久山美樹さんと樺澤貴子さんのトークショーが開催予定
2024年1月21日(日) 、2月18日(日)、3月17日(日)場所:九段ハウス 1階(東京都千代田区九段北1-15-9)
時間:11時~17時
※こちらの会場は、下のインスタグラムより要予約
2024年1月27日(土)〜1月30日(火)場所:KAPUKI(東京都目黒区青葉台1 K2ビルディング青葉台1階)
時間:12時~18時、(土曜、日曜は11時~18時)
●お問い合わせ/KOTOWA
Instagram
https://www.instagram.com/ko_to_waWeb
https://kotowa.jp/