新世代の鍼灸師に訊く 第2回(2) 鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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スキマ時間でやってみよう! 簡単セルフケア
林 由紀子先生(ハチドリ鍼灸院)
ハチドリ鍼灸院 院長 林 由紀子(はやし・ゆきこ)先生
1975年、東京都生まれ。日本大学短期大学部文学科卒業。宝石店勤務を経て鍼灸師の資格を取得。2001年、02年に上海中医薬大学短期留学。マッサージ院、整骨院、鍼灸院、漢方薬店での勤務を経て、15年に橋本鍼灸院を開業。21年、2軒目の鍼灸院の開業を機に改名。鼻や喉の症状に特化した鍼灸院として全国から患者が来院する。2児の母。
気の流れを促して鼻症状を予防する頭・顔・足・腕の「経絡さすり」
副鼻腔炎の患者は肺経と胃経で気(生命エネルギー)の流れが悪くなっており、頭部に上がった気が滞って鼻づまりや鼻水などの症状を起こしていると考えられています。
そこで、林先生が考案したのが「経絡さすり」と呼ばれるセルフケア。気が上りやすい頭や顔、鼻づまり体質の改善ポイントである肺経と胃経が通る腕や足の4か所をさすることで気の流れを改善し、不快な鼻の症状を予防します。
【耳を引っ張る】
副鼻腔への通り道を広げる両耳を人差し指と親指で挟んで持ち、両ひじを外に大きく開く。この状態のまま30秒キープする。
【腕をほぐす】
肺経を刺激する親指とほかの4本の指で腕をつかむように持ち、ひじから手首まで円を描くようにもみほぐす。これを1回とし、3回繰り返す。ひじの付近が凝り固まりやすいので重点的に行うのがよい。反対側の腕も同様に行う。
【すねの外側をほぐす】
胃経を刺激するすねの外側に両方の親指を重ね、体重をかけるようにジワーッと押しながら膝下から足首までさする。これを1回とし、3回繰り返す。「足三里」のツボを重点的に刺激するとよい。反対側の足も同様に行う。
頭と顔の経絡さすりの方法は動画でチェック!
林先生はコロナ禍で各地から通院できなくなった患者さんのために自宅で行えるセルフケアのYouTube動画を配信。これが話題を呼び、再生回数は83万回を超えました。頭と顔の気の流れを促す経絡さすりは動画で詳しく確認できます。
頭と顔の気の流れを促す経絡さすりは動画はこちら>>
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鍼灸治療1万2000円(税込み)
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